COUNTDOWN JAPAN。


何年ぶりだ?年末のカウントダウンジャパン。数年前元旦に行ったなあ。
その時に出演してたはずのマキシマムザホルモンに、当時は全く興味がなかったのだが、今回はそれが最大のお目当てで行くのだから、なにげに音楽の好みも変わってるもんだ。
さすがに年々フェス参加は体力的にしんどくなってきてる。
この日はもうOKAMOTO'Sとホルモンとテナーだけ観れれば良しと割り切って、なるべく休憩をはさんでペース配分しようというつもりだった。
早めに会場入りして、とりあえずホルモンのグッズ売り場に並んだが、やはりアーティストグッズ売り場で最も人気が高く、並んでいる間にどんどん完売していく。結局TシャツはSサイズのみになってしまったので、相方用だけなんとか買えた。あとタオル購入。
クロークに上着とバッグを預ける段階で、着て来た服では暑過ぎるということになったので、急遽自分用のTシャツを買うことにして、パッと見でグループ魂の赤Tを選んでしまった。
そのグループ魂の出番は一発目。グッズ並んだりクローク並んだりトイレ並んだりしている間にもう始まってる。なんとか後半から観ることができたが、シモネタのオンパレードで苦笑。曲を知らなくても楽しませるのはさすがだが…。阿部サダヲは歌上手いけど、でかいステージで聞かせるにはバンドの演奏には正直物足りなさを感じた。
続いてオカモトズ。小さいステージなので入場規制がかかると思い、早目に移動。案の定大盛況。サウンドチェックも本人達がやっていて、こんな感じでこの規模のステージで観れるのはもう最後かも。
ユニオンジャックのジャケットを羽おって登場しなおしたショウは男前の外人にしか見えないし、メンバーの佇まいが全く日本のバンドらしくない。その演奏力の高さも20歳そこそこの新人バンドらしからぬ。グルーヴィーなロックンロールを畳み掛けるステージは、勢いもあって客をのせる見事なものだった。いや〜、最高。
休憩中、GALAXYステージから佐野元春の音が聞こえてきて、長年のファンとしては一目見ておきたいとこだったが、以前のカウントダウンに出演した時に客がほとんどいなくてガラガラ状態だったのにとても悲しい思いをしたので、今回は観ないことにした。アレンジを替えてるとはいえ、やはり30年前の曲では若い子達にはキビシイだろうな〜。
そして待ちに待ったマキシマムザホルモンの出番。客の暴れっぷりを想像すると、ワンマンで観るのはあまりに危険ということで、ぜひフェスで観ておきたいと思っていた、念願の初ホルモン。
それでも、前の方に行くと人の波に押し潰されるだろうから、後ろの方で大人しく観ていようと思っていたのに…。気が付いたら前にも後ろにもぎっしり人がいて、もう完全に身動き取れなくなっていた。演奏が始まるとほぼモッシュ状態で、半端無く暑いし酸欠になりそうだった。甘く見てたわ、このホルモン熱。この3日間のイベントで一番の集客だったんではなかろうか。会場全体でもホルモンのTシャツを来た人がそこら中にいて、予想以上の人気の高さに驚いた。
1曲目何で来るかな〜と期待していたが、いきなり「メガラバ」をかまされたので、もう我を忘れて飛び跳ねまくってしまった。四十路前ですが、まだ頑張ってます。
ナヲのMCは客をアゲるなあ。お約束もバッチリ決まり、初ホルモンなのに「こってりの儀」もやれて、いやあ…楽しかった。なぜか嵐の曲を全員で大合唱し、「握れ!」で大団円。汗だくになってフラフラになったが、満足して終了。
もうこの時点で帰ろうかとも思ったが、4人になって今最強のテナーを観ないわけにはいかず、リクライニングチェアーのエリアで足の疲れをなんとか回復させるように努めた。動かないとだだっ広い会場内はさすがに寒く、ホットドリンクを飲んだりカップ麺を食べたりしてなんとかしのぐ。
テナー待ちも兼ねて斉藤和義を観たが、フェスだというのにマイペースなステージ。静かな弾き語りを挟んだりして、落ち着いて観れるのはいいんだが、もうちょっと盛り上がる曲もやればいいのに…と思ってたら、最後はきっちり「歩いて帰ろう」で客のハートを掴んで去って行ったのはさすが。
そしてトリのストレイテナー。ホルモンに比べたらそんなにみんな暴れないだろうと思って、かなり前方まで攻め上がっていい位置キープしたつもりでいたのだが、ここでも考えの甘さを思い知ることになった。再びスシ詰め状態の中でどこにも逃げ場はなく、演奏は最高なのに、置かれている状況が過酷すぎて楽しめないという羽目になってしまった。後ろからぶつかってくる野郎どもに耐えつつ、前の人をあまり押さないように、ほとんどつま先立ちの状態で1時間以上。…悪いけどアンコールの時は早く終演してくれないかと願ったね。
だけど、今のテナーは最高にカッコよかった。4人のケミストリー爆発しまくりで、どっかに吹っ飛ばされそうな演奏。選曲も期待通りで、事前にDVDで予習していたのとほぼ同じ流れだったにもかかわらず、生で目の前で観ると感動的だった。新曲もめっさカッコいい。すごいバンドだ。RadioheadMUSEと肩を並べるような位置にいるんじゃないだろうかと思うほど。いずれきちんとワンマンで観たい。
帰宅した時には身体中あちこちが痛くて、自分も相方も老人のような動きになってしまうくらい疲労困憊だったが、満足できたフェスであった。これが今年のライブ納め。