「初めてのドライスーツ」


ひと月半以上空いて、久しぶりの海。
11月はほとんど風邪をひきっぱなしだったし、それ以降すっかり運動不足で腹も出て来ている。これは体力不足で今日は苦戦するぞ、とはある程度覚悟していた。
幸いにしてこの日は気温は低いが日差しは温かく、風もなくて波はサイズが小さめで面がきれいという、絶好のコンディションだった。
久しぶりでやや億劫になりかけていた自分のテンションを上げるために、ひとイベント。
ついにこの冬から、ドライスーツを着ることにした!(ワ〜、パチパチ…。)

注文していたドライスーツをずっとキィオラのお店に置きっぱなしにしていたのだが、水温もここ1週間でぐっと下がっているとのことだったので、降ろしてみることにしたのだった。
中に水が入ってこない画期的な作りのドライスーツも、ここ数年で着る人が増え、価格も下がってきているということで、昨シーズンまで5mmのセミドライでなんとかしのいでいた自分も、とうとう決心してオーダーしたのだった。
すでにドライで冬を越している仲間は皆口を揃えて、「一旦ドライ着ると、もう戻れなくなるよ〜」と言うのだが、果たして?
……しかし、結果は大惨敗。
自分の着方が悪い。特に、最初の空気抜きがヘタだったのだろう。
最初は「結構中に汗かくなあ…。もっと汗を吸うインナーを着ないと駄目かな?」
と思っていたのだが、だんだん「いや、汗だけでこんなにビッチョリになるもんかね?」と不安になりはじめ、「二の腕のあたり、明らかに生地たるんでるし、背中もピッタリ吸い付いている感じはしないな…。」「グローブ付けてないから、どうも裾のところから水が入っているっぽいな」
周囲に尋ねると、「入らないっていっても、多少は水入りますよ」「慣れるまでは違和感ありますよ」…とのこと。
こんなもんなのかな…と思いながら海に入り続けていたが、また、思っていた以上に体力が落ちていて、パドルが全然遅くて、まったく波に乗ることができない。そして、やたら疲れる。そうするとパドルをさぼって、ホレ上がってきた波に乗ろうとするから何度もパーリングしてしまう。その度に水がどわっと入ってくるのだった。
最終的にはブーツの先までビチョビチョになり、ドライの意味なし。

まだ日も高いうちにすごすごと海から上がってきてしまった。
本来ならドライスーツを着れば、中が濡れないので、海から上がった後も、汗を拭うくらいで、最も寒い着替えの時が楽になるはずだったのだが、ビチョビチョのスーツを脱ぎ、結局ブルブル震えながらポリタンクのお湯をかぶるのだった。
次回はしっかりエア抜きをしてリベンジしよう。
この日は皆既月食ということで、夕日も満月もきれいだった。冬は寒いが景色はきれい。波乗りは楽しいがツライ。
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