「MM撤退宣言を読んで…。」

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自分も今号の感想を先日ブログに書いたのですが、あくまでいちファンとしてですが、やはり不愉快な思いをしながら読んだのは確かです。
「HMVのインタビュー」のように、ミュージックマガジンもインタビューくらいは、ちゃんと新作について掘り下げた記事にしてほしかったですね。
しかし、菊地さんご本人による、こんなに愛と毒がてんこ盛りで、多方面への気配りと読む側への配慮としてのジョークを織り交ぜつつも、徹頭徹尾、決然とした撤退宣言を読みまして、胸のつかえが取れて清々しい気分になりました。
特に自分は、この菊地さんの文中で、
「…あろうことかワタシに移入して、MM(ていうか、ほとんどが松尾さんなのですが・笑)に怒り狂う。というのは、若干不健康だと思われます。しかも、特に今回は、ラジオで初めてワタシを知り、あまつさえ初めて松尾さんのレビューに触れる。という、免疫ゼロの方が多く(笑)…」
と指摘されていた側の人間にモロ当てはまるので、
「あんまりよく知りもしないで感情的になるのは恥ずかしいものだ」と、ちょっと反省もしました。
松尾史朗氏以外でファンからも抗議が多かったと思われ、菊地さん本人も最も読んで不愉快な思いをされたとされる、ペペトルメントアスカラールの紹介文を書いた人物については、確かに自己アピールが強過ぎて、なんか読んでて不愉快になる文章でしたが、むしろ無内容過ぎて、解説としてはほとんど情報価値がなかったので、スルーしていたほどでした。おそらくご本人にとっては大変無礼な言い回しだったのでしょうね。
しかし、この文の中で菊地さんが厳しく抗議されている部分は、ミュージックマガジン編集部と、取材を受けるミュージシャンとの、プロ同士のやり取りの中で生じた齟齬によるところが大きいと思いますので、単なるファンとしては口を挟むべきではないと思ってます。
もちろん「菊地先生がああ言ってるから、もう金輪際ミュージックマガジンなんか買わな〜い」という安易な追随をする気もありません。(もともと熱心な読者ではありませんでしたが)
ただ、「取材して特集してあげている」側の権威ある老舗専門誌に、いちミュージシャンの側から決別を突き付けるという行為が、「生意気だ」とか「調子に乗ってる」という、事情をよく知らないし知ろうともしないような人達からの批判を招くことはあるかもしれません。その時は身を挺して防ぎたいという気持ちでいっぱいです。…何が出来るかと言われれば、何も出来ないような気もしますけど。

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