「ラモン・ドジャーとか。」


毎週欠かさず聴いているTBSラジオ菊地成孔の粋な夜電波」、中でも「ソウルバー〈菊〉」の回を楽しみにしていたりしたのだったが…。
シーズン3になって日曜の宵の口という時間帯も考慮して、しばらくジャズ押しに展開していきそうな感じで、フライデーナイトの時のようにはソウルがあまりかからなくなりそうなのは、ちょっと残念だったりする。
毎回、自分が聴いたことがないアーティストなどを紹介してもらえるので、オンエアされた曲からたどって、CDを買ったりレンタルしたりして、今は自分の聴く音楽の守備範囲が広がっていくのが楽しくて…。
最近はラモン・ドジャーのCDをAmazonで輸入盤の安い順から買ってきて聞いたりしている。
以前番組で聴いた「Playing For Keeps」という曲が、あまりにもカッコ良かったので、その曲が収録された「Working On You」というアルバムから購入。
「ホーランド=ドジャー=ホーランド(HDH)」というモータウンの名作曲チームがいることは聞いたことがあったが、ソロ・アーティストとしてのラモン・ドジャーについては全くノーマーク。
今さらながら、「70年代のソウルはやっぱいいね!」と思っているところだったので、ちょっとしたマイブームとなって、通勤の行き帰りによく聴くようになった。
「Reflections of …」というアルバムは、モータウン時代に提供した楽曲をセルフカバーしたもので、「あ、この曲も、あの曲も…知ってる!」という有名どころの曲も収録。ロッド・スチュワートの数あるカバー曲の中でも最も好きな「This Old Heart of Mine」もHDHの作品だということも知って感動したり。

「SOUL MASTER」というアルバムは、オーソドックスなソウル・ナンバーで統一されていて、名曲揃い。
そうかと思うと「Inside Seduction」は80〜90年代の、デジタル過渡期のシンセ音による、いかにも当時のサウンドで、曲はいいのだが今聴くとちょっと抵抗感があったりする。
どのアルバムを聞いてもラモン・ドジャーのメロディ・メーカーとして、シンガーとしての魅力がよくわかるのだが、結局のところ、最初にラジオで聴いた「Playing For Keeps」を超える楽曲はない。
(「菊地組」さんのところのアーカイブで確認すると、シーズン1の第2回でオンエアされていたようだ。…そんな最初の方でかかっていたのか。)
要は何がいいたいのかというと、菊地先生の選曲がベスト過ぎる!ということ(笑)。
ジャズに関しては、オンエアされた曲きっかけでいろいろ聴いていっても全然広がっていくのだが、ポップスに関しては「結局その曲が一番いいよ!」ということになってしまう。
以前「I Can't Go For That」がかかった時も、「お〜、ホール&オーツ、懐かしい。久々に聴くとすごくいいな!」と高揚して、即ベスト盤をレンタルしてきて聴いたりもしたが、やっぱり「Private Eyes」と「I Can't Go For That」ばかりを繰り返し聞くことになったり。

郷ひろみの「入り江にて」を初めて聴いて、「こんないい曲があったのか!」と驚いたが、だからといって、郷ひろみをアルバム単位でじっくり聴き込むようになるかというと、そこまでではない。
今まで自分が知らなかった音楽と出会える、すごくありがたいラジオ番組なのは確かだが、選曲がベスト過ぎるというのも考えもんなの…かな?

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