「昔の少年サンデー。」


80年代のヒット曲のオムニバスCDを、ふとしたはずみで聞いてみたくなることがある。
最初のうちは「うわ〜、懐かしいな〜。」なんて、面白がって聞いているのだが、やっぱりだんだんそのダサさ加減に気恥ずかしくなって、耐えられずに止めてしまう。
それらの曲が流行っていた当時、小中学生だった自分にとって、80年代というのはどうも再評価しにくいようだ。
The SmithsとかThe Jam、80年代の曲でもリアルタイムでは聞いていなくて、上京してから聞き始めたようなものは、90年代以降の耳で聞いているから、今でも聞き続けていられる。
だが、小中学生当時、リアルタイムで聞いていたものは、どうしてもダサダサだった田舎の少年で自意識過剰だった、当時の自分を思い出してしまうから、恥ずかしく思ってしまうのだろう。
G.I. Orangeの「サイキック・マジック」とか、ヒューバート・カーの「エンジェルO7」とかを聞くと、自然に中学時代の放送部室の調整卓や、自宅のサンヨーの赤いダブルラジカセを思い出す。
それと同時に、当時熱心に読んでいたマンガを、もう一度読み返したい気分に駆られるのはなぜなのだろう。
それも、特に読みたくなるのは、当時の週刊少年サンデーに掲載されていた作品たちだ。
もちろん当時もジャンプやマガジンも読んでいたが、あの頃は特にサンデーの黄金期だったように思う。
連載マンガがアニメ化されて大ヒットするっていうのも、今でこそ少年マンガはジャンプの独占状態だが、当時はサンデーのものが多かった。「うる星やつら」や「タッチ」を筆頭に、「ダッシュ勝平」や「Gu-Guガンモ」、「がんばれ元気」に「六三四の剣」「TO-Y」とか。
アニメ化するしないはともかく、ほかにも「究極超人あ〜る」「県立地球防衛軍」「炎の転校生」「火の玉ボーイ」「ちょっとヨロシク!」「ラブZ」とかも好きだったなあ。あ…みんな今、大御所だ。
最近のマンガのヒット作品は長期連載になるものが多くて、「はじめの一歩」が100巻超えなんて、恐ろしい事態にもなっているが、昔の作品って、強烈な印象を残しているわりには、連載されていた期間なんて実は2〜3年だったりする。
単行本で10〜15巻くらい。そのくらいの長さがまとめ読みするにはちょうどよいと思うのだが。「さよなら三角」で全17巻。「青春動物園ズウ」でも全16巻かあ。
記憶をたどって行くと、ほとんど忘れられていて、復刻版も出ないような作品こそ、実は今読み返したかったりして。
ピントぴったし!」とか「プロレススーパースター列伝」とか、「はしれ走」とか「陽気なカモメ」とか、「春美120%」、「燃えるV」とか…。挙げだしたらキリがない。
あ〜、ひさびさに「こちゃんと礼」とか「その名もあがろう」とか読みたいわ(笑)。

火の玉ボーイ 1 (少年サンデーコミックス)

火の玉ボーイ 1 (少年サンデーコミックス)

ザ・エイティーズ

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