「初めてのKAMINOGE。」


KAMINOGE」という雑誌を初めて買ってみた。
菊地成孔先生と前田日明氏の対談が読みたかったので。
菊地先生の格闘技ファンという一面については、今まであまりフォローしてこなかった。
しかし、世代的に、毎週金曜日に「ワールドプロレスリング」を見ていた少年時代を過ごしていたので、前田日明氏の新日時代からUWF旗揚げという流れをリアルタイムで追ってもいた。
その後、団体が乱立するようになった格闘技界から気持ちが離れていってしまったが、いまだに前田日明のカリスマ性は衰えていないという印象も持っている。
菊地先生も前田氏を目の前にして、いちファンに戻りそうになったそうだが、他の格闘技専門のライターとかではなかなか聞き出せないような言葉を引き出していて、実に読み応えのある対談記事だった。
正直、前田氏がここまでインテリジェンスの高い人だとは思っていなかったので、読んで驚いたところもある。
理屈っぽい話はスルーしそうなイメージだったが、菊地先生のレトリックも全部理解した上で、さらに面白いエピソードも加えてくれるというサービスぶり。
この対談、定期的に回を重ねて、出版して欲しいなあ。
前田氏の新たな魅力が伝わるのではないだろうか。
KAMINOGEという雑誌自体、読み応えのある記事が満載で、どちらかというと自分のような文系・サブカル系にむしろ向いているのではないかと思った。
今後もチェックして、興味を惹く記事が載っていたら、買って読みたい。

KAMINOGE [かみのげ] vol.6

KAMINOGE [かみのげ] vol.6