「フェイゲンづくし。」


ここ数年、常にiPhoneには「Steely Dan / Donald Fagen」のプレイリストが入っていて、頻繁に聞いているのだが。
天才は忘れた頃にやってくるのが常で、まさか今年ドナルド・フェイゲンの新作ソロアルバムがリリースされるとは思っていなかった。
「サンケン・コンドズ」という…また今回もよく意味がわからないタイトルのアルバムが出て、さっそく聞いているのだが、そりゃあ…いいに決まってる。

サンケン・コンドズ

サンケン・コンドズ

円熟の極みというか、前作と比べて驚くような変化があるわけでもないのだが、とにかくクオリティが高いので何度聞いても飽きることがない。
何がどうすごいのかよくわからんが、かなり高度なスキルを駆使して、マニアックなアレンジがほどこされているんだろうなと想像できる。でもなぜか聞きやすい。
シブイ曲ばかりかと思ったら、アイザック・ヘイズの「アウト・オブ・ザ・ゲットー」のカヴァーがあったりして、よりファンキーになっていたりして。…フェイゲン先生、衰えるということを知りません。
最近、菊地先生の美学校での授業でも、「KAMAKIRIAD」の「SNOWBOUND」を題材に取り上げて、解説していただいたこともあって、高度で難解だとは言いつつ、徐々にその楽曲の構造とかにも興味が湧いているところ。
ちょうど最近「Aja作曲術と作詞法」という本の邦訳が出たので、買って読み始めたりもしている。
ていうか、「Aja」について本人たちが解説してるDVDというのも、確か買ってたじゃん…と思って探したらあった。
買ったけどまだ観てなかったわ(笑)。
これからちょっとずつ勉強しよう。いずれはスティーリー・ダンのような曲が作れるように…は、なれないと思うけど。
スティーリー・ダン Aja作曲術と作詞法

スティーリー・ダン Aja作曲術と作詞法