「ウルフ・オブ・ウォールストリート」


レオナルド・ディカプリオ主演×マーティン・スコセッシ監督、「ウルフ・オブ・ウォールストリート」を観た。

レイトショーで観ようと思ってたけど、179分の長尺。
ちょうど109シネマズのポイントが貯まっていて、一回無料で観れたので、平日の昼間にゆっくり観ることができた。
ウォール街狂乱日記 - 「狼」と呼ばれた私のヤバすぎる人生』を原作としていて、主人公のジョーダン・ベルフォートは実在し、実話に基づく作品ではあるらしい。
しかり大幅に脚色されて、これ以上ないぐらいブッ飛んだ、ハレンチ極まりないコメディ映画に仕上がっている。
下ネタのオンパレード、ドラッグ表現の露骨さ、Fワードが数百回飛び交い、ヌードの女性もわんさか登場して、そらR指定されるわな。

詐欺まがいの強引な証券取引で巨万の富を築いた、超成り上がり者のベルフォートをディカプリオが大熱演しているのだが、これが最高!
これぞ、下衆の極み!
やっぱりディカプリオは悪人の役が似合うな〜。
こんな自堕落で享楽的なライフスタイルには憧れないし、案の定破滅が待っていて、ほらみたことか!ということになるのだが、それでもこの男の人生を羨ましく思わずにはいられないだろう。
良くも悪くも、これがアメリカン・ドリームなのか!と、すべてを描き切った傑作だと思う。
近年、自身の二枚目イメージを覆すべく、いろんな汚れ役にチャレンジしているディカプリオだが、今作ほど彼の魅力を存分に発揮した作品はないように思う。
ここまでの大熱演を見せられて、しかも休業宣言までしているのだから、今度こそオスカーを手にしてもらいたいな〜。
助演では「スーパーバッド 童貞ウォーズ」でその魅力にハマった、ジョナ・ヒルも素晴らしかった。彼を観てるだけで、テンションがグッと上がる。あと、ハリウッドで最も旬な役者、マシュー・マコノヒーも、出演時間は短かったけど強烈な印象を残した。
長尺な作品だけど飽きずに最後まで観れて、観終わった後の充実感。この余韻の中でしばらく生活することになるのだろう。
やっぱ、すごい監督なんだな、スコセッシって。

ウルフ・オブ・ウォールストリート 上 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

ウルフ・オブ・ウォールストリート 上 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

ウルフ・オブ・ウォールストリート 下 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

ウルフ・オブ・ウォールストリート 下 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

The Wolf of Wall Street (Soundtrack)

The Wolf of Wall Street (Soundtrack)