「春の嵐のソウルバー〈菊〉」

「粋な夜電波」第146回放送は、先日の赤坂サカスで公開収録された「ソウルバー〈菊〉」。
荒天の中、熱心なリスナーの方が大勢観覧に来られたそうで、その臨場感も感じられる、ノンストップのDJタイム
番組冒頭の部分を文字起こししてみました。

Middle of the Night

Middle of the Night

エスカポロジー

エスカポロジー

この番組でソウルバーを開店する時、我々は一貫してシリアに対する合衆国、並びにノーベル財団の対応についてウィズダムを送り続けてきた。
しかし、シリアはあの調子で手ひどい収束に向かい、エジプトもあの調子、ソマリアも、北朝鮮も、新疆ウイグル自治区も、ずっとあの調子だ。
今夜の開店の前にはっきり断言しよう。
人類は猿であることをやめて以来、ずっと殺し合いを続けてきたし、これからも絶対にやめない
「wise over」というのは、正月に文房具屋に貼り出される習字コンクールの文句…「あおぞら」とか「努力」とかいうのの、ひとつにすぎない。
そして、あの忌まわしい瞬間から3年と48時間が経過した今日も、日本の報道機関はウクライナ情勢を伝え続けている…そこにチェルノブイリがある事に一切触れないまま
そんな国家に飼い慣らされた多くの人々は、今やみくもに感動しようとしている
この国の将来を担う若者の一部は、サロンに集まり、聞いたら感動しそうな安っぽい話を集団で書き上げては、それを読んで泣いているそうだ。
泣きたがり、嫌味を言いたがる、薄っぺらい馬鹿共に教えてやろう。
感動は愛ではない。ましてやケミカルな感動は真の愛を蝕む
匿名で人を撃つチンケなテロリズムや、学芸会レベルの作り話で泣いている暇があったら、一瞬でもいい…愛と向かい合うべきだ。
泣くのは親が死んだ時に、人を撃つのは親が目の前で殺された時に、とっておくがいい。
垂れ流しで生きている奴らに待っているのは、ゆっくりした空しい死しかない
そして、真の愛に触れるのに、南極まで歩いて行く必要はない。
しかし、ソウルミュージックの神が一時間という永遠を与えようとする今夜、さすがの神を嵐を連れて来たようだ。
そもそも、最も愚かな生き物だった我々が、さらに愚かにならんとしていることに、さらに愛を失おうとしていることに対して。
つまり、嵐は愛の一部であり、愛は嵐の一部だ
嘘だと思うなら、お前らが学校で習ってきた英語力を総動員して、「Earth, Wind & Fire」の名前を翻訳してみるがいい。
愛とソウルミュージックに飢えた豚共、準備はいいかね?
たった今、この瞬間にも、世界中で人々が殺し合っているという事実、そして神がすべてそれを知っているという事実との化学変化によって生まれ続ける、ソウルミュージックという奇跡が、一時間途切れずに続くという福音の儀式への準備はいいかね。
(曲)

店長 YO-YO-YO、YO-YO-YO、YO-YO-YO-YO-YO-YO-YO…って三三七拍子ドユコト〜? 今日はこんな天気だってのに、店長はどこに行ったんだろう?…長靴履いてキャバクラかな〜?…店長、店長、店長!…DA〜YO〜NE〜!
ベーアー 店長、何で僕の物真似なんかしてるんですか?…しかも懐かしの「DA〜YO〜NE〜!」のフックまで入れちゃって、どうしちゃったんすか?
店長 うわぁ!…本物のベーアーが登場だ。ソウルバー開店以来、初めてじゃないか。
ベーアー はい。2011年の10月28日、シーズン1の第28回から、ほぼワンシーズンに2回ずつ開店して参りましたソウルバー。今回、7回目の開店にして、この私…リアル・ベーアーが満を持して登場であります。
店長 DA〜YO〜NE〜!(笑)…そりゃ一人力だ。
ベーアー 百人力じゃないんすね。
店長 ところで、愛を探して練馬から新宿までを歩き回る「愛の狩人」、ソウルバー〈菊〉のバーテンダーこと、ベーアー君!…開店は一年ぶり以来だが、昨今の君の愛の具合はどうかね?
ベーアー すいません、店長。可愛い恋人はいっこうに現れず、なんとキャバクラ通いもすっかりご無沙汰という始末。…穴があったら入りたい!
店長 ええっ!?…それはキャラとして?…ガチで?
ベーアー 両方であります。
店長 まあ、誰にも愛の休憩時間はある。会社の休憩時間のようにな。気にするな。それよりも一年以上ぶり、ワンシーズン飛ばしのソウルバー第7回、記念すべき「嵐の公開生放送」の準備はどうだ?
ベーアー アイアイサー。「嵐の公開生放送」なんて言うと、ジャニーズファンが間違って押し寄せてきそうですが、それも計算に含まれた思いっきり強気の集客数見込の、ぶっ込みウイスキーミルク1万ガロンであります!
店長 そんな、オマエ…実際見てみろ、この「サテライトスタジオ」とは名ばかりの、掘っ建て小屋みたいなブースの外に並ぶ、愛と…そして江藤愛に飢えたラジオオタク中心のソウルファンを。
ベーアー よく見えないことにしておくであります。皆さん、低体温症と急性アルコール中毒にだけは気を付けましょう。
店長 ほんとに気を付けてください。今回は、過去6回お送りしてきたソウルバー〈菊〉より、人気の高かった曲だけを選りすぐりの、ベストオブベストで、グルーヴィーにお届けだ!
ベーアー 店長、それって…選曲手抜きなんじゃ…
店長 うわ〜…それは黙ってろ。
ベーアー でもアレですよね、J-WAVEみたいな感じのハウスとが流れっぱなしになるオシャレな音楽番組もみんな終わっちゃってるみたいだし、AMオタクにも危機感を与える隙のない、ウチらの一人勝ちです。
店長 マジでくらわすぜ。
ベーアー というわけでオープニングチューンは、ソウルバー第5回のオープニングを飾ったアース・ウインド&ファイアーの「Can't Let Go」です。皆さん彼らにリスペクトの拍手を!

※文字起こしの「NAVERまとめ」あります。