「Rinbjö、ステージデビュー。」


4/15、代官山UNIT
Rinbjö「戒厳令」リリースパーティ。
いつ雨が降り出すかわからない、不思議な色の空の夕暮れ時、久々に訪れた代官山。
この日のライブのチケットを買い求めた時は、発売からしばらく経っていたのだが、整理番号がまだ100番台で、やっぱり凛子さんが音楽活動を始めたことは一般的にはまだまだ知られていないのだな…と思い、当日の入りがちょっと心配でした。
でも最近は直前で行くことを決めて当日券で入るお客さんが多いという傾向のせいか、開場してみれば、ほぼ満員の入り。
入場した時は、ちょうど菊地先生がDJプレイをスタートしたばかり。
凛子さんをプロデュースすると決めた時に、着想の元となったというフランク・チキンズもプレイ。
(「あんたも忍者、私も忍者、目潰し投げてドロンドロン」〜)
ノイズや演説なども混ぜこんだ、アバンギャルドな選曲ながら、徐々にフロアを盛り上げていく。

この日のために急遽作成された「MORNING」のPVがスクリーンに映し出された後、予告通りの19時30分に、Rinbjö登場。
もったいをつけずにスッと現れ、ステージの中央に立ったが、やはりその表情からはかなりの緊張が窺える。
菊地一谷 a.k.a. QNも続いて現れ、アルバムと同じく1曲目は「戒厳令」でスタート。トラックの音出しは、SIMI LABのDJ Hi'Specが担当。QNのラップは超クール。Rinbjöも意外と声出てる。
N/K登場で「sTALKERs」、大村さん登場で「 蛇のmean」、小田さんとOMSB登場で「空間虐殺」と立て続けにかまされて、フロアは一気に盛り上がる。
ソファに座っての朗読コーナー。まだキャラ設定がフィックスされていないRinbjöのゆるめのMCになごむ。
Paloaltoさん登場で「反駁」の後、ヴィヴィアンさんも司会として登場。Paloaltoさんへのインタビュー。
その後、3曲メドレーでPaloaltoさんのパフォーマンス。これが素晴らしかった。いいもの観れてさらにお得感が増した。
途中息が上がりながらも、なんとか最後の「The Lake」を歌い切り、ホッとした表情を見せるRinbjö。
アンコールでは、N/Kが注いでくれたシャンパンのグラスを傾け、早々と乾杯。
リラックスしたトークの後、5月に放映開始されるドラマ「夢を与える」の主題歌を披露。
終わってみれば、内容盛りだくさんの充実のライブ。
その陰には、御本人も「演者としての自身のパフォーマンスよりも、イベントトータルとしての気配りが大変だった」とMCでおっしゃっていましたが、プロデューサーの縦横無尽の活躍あり。
国際派女優が片手間で音楽に手も伸ばしてみました…というようなものでなかったのはもちろんどころか、音楽的には世界でもかなり最先端のエッジーなパフォーマンスになったんじゃないでしょうか。
実は愛されキャラという素の凛子さんの魅力も伝わったし、それを支える凄腕サポートメンバーの熱演からも、彼女に対する愛を感じました。
最高にいいイベントでしたよ。
僭越な言い方ですみませんが、ほんっとに凛子さんは、プロデューサーが菊地成孔で良かったと思う。
ま、直感で菊地先生を一本釣りするところも、彼女の才能なのは間違いありませんが。

戒厳令

戒厳令