「目指せエニィ・キー。」

美学校〜ペン大で音楽理論を習ってるといっても、菊地成孔先生のトークショーを毎回聴きに行っている感覚なので、全然身に付いていなかったりします。
鍵盤を実際に弾いて復習する時間をとらないといけないのですが、そこは「かたちから入る」頭でっかち型サブカル中年なので、楽理のあーだこーだを紙に書いてまとめたり…とか、そういう作業のほうに熱心になってしまいまして。
本業がDTPオペレーターなので、InDesignやIllustraterが使えるということもあって、自分なりにまとめた資料集などを作成したりしてます。
ただ、これ、見映えをきれいにまとめているだけで、中味が正しいか検証ができていない!(笑)。

楽譜をパッと読む力がないので、とりあえず五線譜上に調号と音玉をのせていきまして。1音1レイヤーにして重ねていきます。

レイヤーの表示非表示でコード単位でまとめ、コードネームをファイル名にしたものを片っ端から作って行きます。

12音を12色相環と対照させたというのが、自分なりの工夫なのですが。
赤、だいだい、黄だいだい…青緑、緑青…という、中学校の美術の授業で習ったあれです。
カラフルなほうが見映えがいいかなというだけなんですが、同音異名の音(F♯=G♭など)を同じ色にしておくと、わかりやすいかなというのもあります。
クラシックとかだと、同音異名をいっしょくたにするのはダメなんでしょうけど、あくまでも音は12個しかなくて、その組み合わせなんだと考えたほうが自分にはわかりやすかったので。ダブル♯とかダブル♭とかも使わないようにしてまとめました。

InDesignで表を作成して、そこに各コード毎に保存したIllustraterのファイルをリンクしていきます。
四度圏表に鍵盤の図を組みこんだのも、鍵盤で何個分離れているかをわかりやすくしたつもりです。

作った図表をプリントアウトして、その紙をまとめるのにどうしてるかというと。
A4のクリアポケットを大量に買いまして、それに入れて綴じてます。

この時、普通の表紙付きのファイルに綴じず、単語カード用のリングを使い、360度回せるようにしたのもひと工夫。
各キー毎にインデックスの色紙を挿みまして、四度圏表の順番に綴じていきます。
そうすると、右にめくると四度ずつ下がり、左にめくると五度ずつ上がります。
ダイアトニックの統合表では、左に同主長短、右に関係調をまとめましたので、見開きで譜面台に立てると近親調へ転調する時のコードが一覧できるようになりました。

これを見て、パッとコードが押さえられるようになるのが理想なのですが、まだ一音一音探さないと入力できない状態です。
ま、MIDIなら入力さえできれば、なんとかなるかなと。

これをどっから開いてもすぐ弾けるようになれば、12キー全部いけるぜ!ということになり、いわゆる「Any Key, OK?」と聞かれたらイエース!と答えられるようになる…はず。
結局は演奏能力が必要なんですが。
資料まとめたりするのも、復習のやりかたのひとつということで、やらないよりはましかな、と。


(※これは教材になるようなものではなく、あくまでもいち生徒がまとめたもののサンプルとして…ということを了承していただければ、興味がある方にPDF差し上げます。まだ検証が行き届いていないので、間違っている箇所もポロポロ出てくるかもしれませんが。もしご興味ある方がいらっしゃいましたら、TwitterのDMででもお知らせください。)

聴くだけ楽典入門~藤巻メソッド~

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