「dCprG goes on LEVEL XXX「Franz Kafka’s South Amerika」tour」

フランツ・カフカのサウスアメリカ

フランツ・カフカのサウスアメリカ



仕事が早く終わる予定の日だったので、新宿ならすぐだし間に合う…と思っていたら、意外に仕事が押してしまった。
慌てて駆けつけた新宿BLAZE。
以前のライブもここで行なわれたので、場所はわかっているつもりだったが、迷った。1本違う道をうろうろしてた。
コマ後にTOHOシネマズ出来てから、また景色が変わったもんな。
dCprG goes on LEVEL XXX「Franz Kafka's South Amerika」tour」@新宿BLAZE。
会場着いて中入ったら、もう入り口のところまでギッシリで、それ以上前に行けない。
しかも、もう「 fkA (Franz Kafka’s Amerika)」の演奏の途中。あー、1曲目の「ロナルド・レーガン」も聞き逃した〜。
とりあえず暗闇に眼が慣れるのと、汗がひくのと、立ち位置キープするのに気をそがれて、せっかく「マイ・シャローナ」みたいな(笑)必殺のリフがガンガン鳴ってるのに、踊るどころじゃない。
チケットの整理番号28番だったのになあ。本来なら水曜休みのはずだったのになあ。最前列行きたかったなあ。
いろいろ悔やみながらも、「まあ…dCprGのライブは3時間以上たっぷりやってくれるだろうから、焦る必要もない。残りまだまだ楽しめる。」と言い聞かせつつ、見えやすいポジションを探る。
そうこうしてるうちに「ハノイ」キターーーッ!
この日は類家さんのトランペットがさらに神がかってた。
お、よく見ると、ドラムのレフトとライトの位置が逆になってるではないか。そして大儀見さんがまさにセンターポジション。新しいフォーメーションもいいね。
一番右端に寄ったら、ちょうど前に背の高い人がいなくて視界が開けたので、小田さんもよく見える。
坪口さんと完璧にユニゾンして弾く「ゴンドワナ・エクスプレス」の複雑なリフに痺れる。タイム感の伸縮も自在にサラッとやっちゃう演奏力の高さよ。
そしてこの日も盛り上がりのピークを、文字通り叩き出した、千住さんのドラムソロ。
「映画『セッション』の、ただ早く手を動かせばいいと勘違いしてるアイツに見せてやりたい。」…と思う人が多数いたと思われ。
ドラムといえば、もう一人はもちろん田中教順さんだが、アンコールでの「デュラン」の時に、CDJのスクラッチに合わせてイントロで叩き始めたその感じは、まさに映画「バードマン」の音楽、アントニオ・サンチェスのようだった。
このバンドではめずらしく黒いスーツ姿で登場した菊地先生だったが、菊池雅章さんの哀悼の意を表明していらっしゃったのだろう。この日の「CIRCLE/LINE」は特に感動的だった。やはり後半「Hard Core Peace」に繋いでの怒濤の展開は最高にアガる。力強いホーン隊の音が、葬送曲でありながらファンファーレのようにも聞こえ、胸に迫るものがあった。
いやあ、最高のライブでした。
ちょっともうこの会場だと狭いんじゃないかと思うほどの客入り。だけど、早くも11月に再び同会場でライブが行なわれることが決定したそうで。
dCprGは何度観ても飽きることがないからな〜。次こそは最前列で観ようかな。