「ドルフィンソングを救え!」

ドルフィン・ソングを救え!

ドルフィン・ソングを救え!


樋口毅宏さんの小説「ドルフィンソングを救え!」を読了。
BRUTUS」に連載中から気になっていたが、単行本化を待ちわびていたので。
いい装丁。売れ行きも絶好調らしい。
フリッパーズ直撃世代の自分としては、元ネタがほとんどわかってしまうので、いちいち面白い。最高。
登場人物のキャラクターにもモデルが実在するだけでなく、実名もバンバン出るので、「これだいじょぶなの?」と読んでいてヒヤヒヤするぐらい…このキワキワさが樋口さんらしい。
当時、様々なメディアで語られたエピソードがマニアックなところまで拾われているが、そこにはリスペクトあるオマージュが込められていて、やはり最終的には筆に籠もった熱量に圧倒されてしまう。
著者御本人もTwitter等で語られているように、これは誰もが妄想する「青春取り戻し」小説なので、確かに渋谷系とかに詳しくない世代の人が読んでも楽しめると思う。
これ、当時の映像を盛り込んで映画化してくれないかな〜(笑)。