「日本人向けになったサロン・デュ・ショコラ」

「粋な夜電波」第244回放送はフリースタイル。
毎年ほぼ欠かさず行っているという「サロン・デュ・ショコラ」について語られた部分を文字起こししてみました。
果たして甘いショコラの話題で、数少ないと言われる女性リスナーのハートを撃ち抜くことができたのでしょうか。

Please Rewind

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まあ…行って来ましたよぉ〜。
男性リスナーしかいないっていうことが事実なのだとしたら、絶対こんな話しないですけどね。
ワタシ…伊勢丹がずーっとやってる…ていうか、パリがもともと大本なんですけど、それをそのまま空輸して日本でもやってるイベントとして「サロン・デュ・ショコラ」ってのがありますよね。
特に2004年からは、ワタシ新宿に住んでますんで、ほぼ皆勤賞…ま、行かない年もありましたけど、それだって1回か2回で、ほぼ皆勤賞で。
いわゆるワタシの好きな…何て言うんすか…ワタシのハマっている事の中で、比較的…男性ファンはどうでもいいと思っている物のひとつに、ショコラがあるんですよね(笑)。話が合うのは女性ファンだけだっていう感じなんですけど。
まあ、今年だったらパスカル・ル・ガックですよねえ。後はピエール・エルメのフルール・ド・セルを使ったキャレ。ベルナシオン…ね。ま、買おうと思ってた物を今言ってるだけですけどね。オテル・デュ・キャップ・エデン・ロックがありますよね。オランジェとグラン・マルニエを…出てきたあれをデュルセイで包んだ…これもキャレですけどね。キャレってのは四角い板みたいな…ね。
あとはワタシのコアファンの方なら御存知、英国ですよね。英国産。プレスタですよね。プレスタのジントニックのトリュフはヤバいですよ。ほんとにジントニックの味しますからね。シュワ〜っていわないだけで。ま…あとはね、近所に配るのにボナのプレートを山ほど買ってね。こう…配ってく、と。
ワタシねぇ〜…まあ、こんな自慢…になっちゃうねぇ…そんな自慢話なんかしたくないですけど(笑)。伊勢丹の「アイカード通信」に連載させていただいているという関係も含めまして、上顧客なんで。
今日が初日で昨日がプレ…何て言うんですか、「上顧客の皆様だけに御案内する」…よくあるじゃないですか。若干いけすかないんですけど。いけすかないって言っちゃいけないですけど。そういうその…VIPだけの、「混まないで見れますよ。」っていうプレの日が昨日だったんですよ。
で、昨日ワタシ行けたんですけど、あの…仕事で行けず。一般客の皆様と一緒に買うんだ…っていうんで。でもねぇ…捻出できる時間が1時間半だけなんだ、実際ね。
ナメてましたねぇ。NSビルで始まってから…去年からなんですけどね。
あのね、この話にもしピンときて、もっと聞きたいなって方がいたら、「時事ネタ嫌い」っていう本を買っていただけると、丸々1回決定版の原稿が…長いのが載ってますんで、それ読んでいただきたいんですけど。
ワタシ…2004〜5年の段階で、伊勢丹の催事場…6階ね…で、ずーっとやってた「サロン・デュ・ショコラ」、ちなみに1月にあるんですよね。微妙に2月のバレンタインズ・デーに前置されてるわけなのよね。で、チョコレートはあんまり劣化しないですからね、物保ちが良いんで、1月にいい物買っといて2月に愛する人に渡すっていうタイミングでもいいんですけど。
ちなみにパリは9月ですから。バレンタインズ・デーにチョコレートあげるっていうのは日本だけですからね。ま、日本と…イギリスで一時期流行っただけで、フランスでは全然関係が無いんで。
パリの本場の「サロン・デュ・ショコラ」は、日本のよりもちょっと下品ですからね。伊勢丹の6階催事場でやってる「サロン・デュ・ショコラ」のほうが、はるかに上品ですよ。ちょっと小津安二郎の映画のような雰囲気があったりしてね。
あと笑えるのは、チョコレートいっぱい売ってるんだけど、6階の催事場に歯医者さんがあるっていうことなんですよね(笑)。まるでその…「食べて虫歯になったらこちらへ!」っていう。でも、行ってもそこは整形?形成?…歯科なんで、虫歯は治してくんないんだけど。ま、それはともかく…
2004〜5年の段階で「これはもうバレンタインズ・デーのための、愛する人にチョコレート買うっていう、麗しい習慣のためのもんじゃねえな。」っていう。「これはもう、コミケと一緒なんだ。」っていう。だから「チョコケ」もしくは「ココアケ」?…「ココアマーケット」「チョコレートマーケット」「ショコラマーケット」だから、「『ショコケ』とか『ココケ』とかになるぞ!」っていうのを、2004年の段階で原稿に書いたんですよね。誰にも相手にされませんでしたけど。
日本人は…ま、TDLもそうですけど、いざでっかい所で…有明ビッグサイトもそうなんでしょうね…ワタシは一度も行った事無いですけど、TDL東京ディズニーランドは行った事ありますけど。こんなグネグネ…あれ外人は信じられないですよ、大人しく何時間も待ってるっていうのはね。でもあれ…日本人はちゃんと大義名分があれば、待つのも好きっていうね。
ま、案の定そうなったんですよ。つまり、伊勢丹の催事場でやってる頃は「サロン・デュ・ショコラ」ってのは、結構…何て言うのかな…東南アジアのバザールに似てて、人はいっぱいいるんだけど、身を乗り出してアクセスすれば、別にすぐ買えるっていう催しだったの、ずーっと。長らく。
で、それがですね、「だんだんだんだん、これ日本向けになってくな。」…それはつまり、広い会場で、「最後尾ココ!」とか言ってですね、こういう…大腸みたいなグニャグニャ折り曲がった(笑)…所に並ばされて、「今、現在1時間半待ちです。」っつって、そいでマニアの人たちがワーッて集まって来て、日本限定品とかを買って写真を撮る…っていうイベントに、おそらく変わるなぁ〜って思ってたら、去年から変わったんですよ。
で、去年は仕事もあって行けなかったんですけど。今年初めてNSビル…ま、近いですからね…伊勢丹よりは遠くなっちゃったけど。今住んでるとっから。
で…1時間半しか時間が無いんだけど、なんとなくバザール時代…行けば、身を乗り出して買える時代の雰囲気で行ったら、もう全然ダメでしたね。
「2時間半待ちです!」って言われて(笑)…尻尾巻いて逃げてきましたけども。
来年は頑張って4時間ぐらい時間作ってですね、行こうと思いますけども。
ですので、さっき…「愛してくれるな!」という…何かドライな男を気取ったワタシですけど、もしこれから行く方いらっしゃったら…てかオンエアの日はもう…あ、いや!…日曜日までやってるから、オンエアの日にこれ聞いて「明日行ける!」っていう(笑)…ショコラマニアの人がいたら、すいませんけどプレスタのトリュフのジントニックを余分に買っといていただけませんでしょうかね(笑)。
で、番組宛に送っていただけると、ステッカーにサインなんかして送り返すというようなかたちでですね(笑)。そんな事やっちゃいけないのかな?…番組で。
まままま…(笑)。トリュフ…ジントニック無かったらね、アールグレイのウェイファーでもいいですよ。
とにかくね、これもマニア向けにちょっとひと言だけ言わせていただきますけど、やっぱり過去の「サロン・デュ・ショコラ」の中で、一番ワタシが心の底からほんとに魂が震えるほど美味かったのは、ゴダールですね。ジャン=リュック・ゴダールじゃないですよ、もちろん。
あの…(セバスチャン・)ゴダールっていうショコラティエが来た時は、ほんとにヤバかったですね。名前がゴダールだからってわけじゃないんですけど。で、「ヤバいなぁ〜、ヤバいなぁ〜!」って思ってたら、その年1年しか来なくて翌年からまったく姿を見せず、また来るっていう話も聞かないんで寂しいんですけどね。
まあ…「ランバン」がアルベール・エルバスを解雇したっていう話題と並び、フランスにおけるワタシのショックのひとつ…っていう感じなんですけどね(笑)。
今日は結構思い切って、女性向け…狭いところに弾を撃ってみましたけどね(笑)、はい。