「オデッセイ」



公開を楽しみにしていた、マット・デイモン主演の「オデッセイ」。IMAXで観た。
火星に一人取り残されたマット・デイモンが、知恵と勇気でサバイヴしていく話と聞いた時から、これはもう面白いこと間違いないと思っていた。
マット・デイモンが真剣にいろいろやってる姿を見るだけで、もう面白いもんね。
ただ、「火星版ロビンソン・クルーソー」のような話かと思っていたら、それだけではなかった。
思ってたよりもずいぶん展開が早く、映画開始数分で、あっという間に火星に置いてけぼりになり、そこからしばらく呆然としたり凹んだりすんのかと思ったら、すぐに対策を講じ、次々に難題が降りかかるがどんどん乗り越えていき…。
なんとか火星で生き延びていけそうだとなってから、どうやって生還するか、そこからの展開がダイナミックで、予想をはるかに超えてスリリング、最後までまったくダレることがなかった。
次々に困難を克服していくので、普通の話ならご都合主義だとツッコミたくもなるのだが、そもそも選ばれし宇宙飛行士だという時点で頭脳も体力もスーパーな存在なので、無理そうなことも易々こなしても不思議ではないし、サポートする人たちも世界最高の頭脳と技術を集めた組織の人たちだったりするので、「お、おう…。それできちゃうのか。しかも、すぐできちゃうのか。」というスピーディーさ(笑)。
その都合の良さも、この映画全体のポジティブなムードに合っていて、全然文句付ける気にならない。
最後無事生還することはわかっていても、それまでのトライ&エラーが達成感ハンパなくて痛快なので、やっぱり最後はむちゃくちゃアガる。
人間万歳!と無条件でアガれる映画もたまには悪くないなあ。

火星の人〔新版〕(上) (ハヤカワ文庫SF)

火星の人〔新版〕(上) (ハヤカワ文庫SF)

火星の人〔新版〕(下) (ハヤカワ文庫SF)

火星の人〔新版〕(下) (ハヤカワ文庫SF)