【TV】人志松本のすべらない話2

昨年末に放送されて好評だった「すべらない話」の第二弾。松本人志をはじめとする6人の芸人達が互いに「人前で話して笑いが取れなかったことはない」というネタ話を披露していくというシンプルな番組。話す人を、それぞれの名前が書かれたサイコロを振って決めるという、ルールはそれだけ。
舞台の上の話芸とは一風変わって、ホントに普段話しているような口調で語られるシンプルな身の周り話が、これがまた面白い!キッチリ落とせるのはさすが芸人だからだとは思うが、普段我々が酒飲みながら話しているような感じなので、無理矢理展開させたりする必要がなく、言いたいところだけを言って、「ああおもろい、じゃ次」と切り替えられるから、観ている方も入り込みやすいし飽きない。
お膳立てがないからどうしても身内のことが話題になりやすいが、そうなると「次長・課長の河本」や「メッセンジャー・黒田」のような特殊な家庭環境で育った幼少体験とかがあると有利。特に黒田の哀愁漂う貧乏話は、リアルなだけに誰もかなわないところがある。今回もなんとなくお互いの子供の頃の話をし合っていくという流れになり、松っちゃんも身内絡みの話をしたのだが、ほかの5人の話が面白すぎて、正直イマイチだった。やっぱりこの人は実体験を語るというより、発想を膨らましてなんぼの人なんだなあと改めて感じた。
次回の放送はいつになるかわからないが、楽しみに待ちたい。次は木村祐一とか入れて、日常の中での鋭い観察眼から生まれた話なんかしてもらえると、思い出話ばかりの流れも少し変わってくるのではないかと思う。