「人生画力対決」

- 作者: 西原理恵子
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2010/03/17
- メディア: 単行本
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無駄にハードカバー。オールカラー。この薄さで880円!…でも価格分以上に笑えます。
雑誌掲載時にだいたい読んでいたにもかかわらず、まとめて読むと、あらためて面白い。面白過ぎ。悶絶死するかと思った…。
出された御題に対して、うろ覚えで描くという企画で、もちろんそこで曝される恥ずかしい画力も面白いのだが、対決そのものよりも、対戦相手を募集し、指名し、挑発し、まんまとのせられてリングに上がった大御所先生達の絵に、大いに悪意のあるツッコミをいれる、サイバラの姿勢自体が素晴らしい。
やっぱりこの人は猛毒を巻き散らしてくれないと。
こんなにボロクソ言われて怒られないのか、とやや心配にもなるがそこはサイバラの人徳。
むしろこの企画に呼ばれることが、逆に器のでかさを証明することになり、評価は上がるんじゃないだろうか。
職場のおばさんが、「何?この絵?」と引いてたけど、「毎日かあさん」は知ってたみたいで、「サイバラにはオモテと裏のふたつの顔があって、ほんとはこっちがオモテなんですよ…」と説明してみたが、理解されなかった。