「平行長短調の液状化。」

「粋な夜電波」第188回は、2015年最初の放送。
お正月から何をやってくれるのかと思ったら、久しぶりの楽曲分析講座。
全米No.1ヒットを教材にして、平行長短調液状化という最新トレンドについてわかりやすく解説していただきました。
イギー・アゼリアを紹介されたトークの一部を文字起こししてみました。

リ・クラシファイド

リ・クラシファイド

ま、ワタクシ、3度のメシより正月が好きでですね。特に好きなのが2日!っていう(笑)。
元日はなんだかんだで…ガサガサしてますからね。
「オマエの声がガサガサだろう!」っていう感じなんですけど(笑)…それはちょっと年末で、仕事だ遊びだと騒ぎまして、声が嗄れたままで、お聞き苦しいところ無礼千万でございますが、そこは御容赦御容赦ということで。
正月が大好きですから、今日なんか嬉しくてね。正月に自分の放送があるんだ!ってね。もう気合い入りまくりで。
ただ今、スタジオの窓からですね、何が見えるかって言うと…ツリー!…ですけどね(笑)。イルミネーションが見えるわけなんですが。
「まだイルミネーションがあるってことは?」ってな感じになってるんですけども(笑)。ま、しょうがないです。これは、こういった業界のね…に付き物の大人の事情でございまして。
この声が嗄れてるのも、ライブが混んでいたせいだっていう、ライブと打ち上げが混んだせいで…ってことなので、以下類推していただければ…ということですが。
ま、正月からね、ワタシの昨年末のスケジュール類推してもしょうがないですから。
というわけで、早速イギー・アゼリアの「Fancy」 ft. Charli XCX。
最近は、あの…洋楽のベストヒットみたいなものを、国民が等しく共有するって時代でも、もうなくなっちゃって。「そんなもんもう今さらいいよ。去年の夏のヒットだろ?」っていう洋楽好きの方から、全く何にも知らない、「誰、それ?」っていう方まで、多分いらっしゃると思うんですが。
検索をかけていただければ、一発で…もう、あの…動画サイトには、この人の曲が…ま、正月から申し訳ない、若者言葉使いますけども、クッソ大量に出てくるんで(笑)。
しかも、ブサエロいっていうんですかね?…そんなにかわいい…要するに、何て言うんですか…キューティー・フェイスじゃないんだけども、エロいんだっていう、ビッチエロみたいなのが好きな方には垂涎のPVがガッサガサ出てきますんで、ガッサガッサガッサガサ観て頂きたく(笑)。
ま、番組のマニアの方的にはですね、この人…曲名に「New Bitch」ってのがあったり、「Rolex」って曲があるんですよ(笑)。
で、ひょっとして、ロレックス(労力士)のまがいもんが…とかいう感じの…ラッパーですからね、しかも口の悪い感じのラッパーですから…女性です、女性です、フィーメール・ラッパーなんで、「Rolex」があるって聞いた時には、ロレックス、まがいもん…とか言って、「私はロレックスじゃない。」みたいな歌詞で、「アイツはまがいもん!」みたいな歌詞だったとしたら、この番組とのシンクロ率150%ってことになりますからね。イギー・アゼリア、特別な存在になっちゃうんで、どうしようって思って見たら、そうでもなかったんですけど(笑)。
基本的にはオーストラリア人なんで、英語のイントネーションもだいぶ違うんですよね。アクセントとかも。
しかも女性っていうことで、相当生意気っていうか…出た時は叩かれたりしたんですよね。
で、番組的には、顔…ヘビー級のリスナーの方には、是非調査していただきたいんですが、これがまた久しぶりに出た労力士(ロレックス)の大玉で、さっきの話に繋がるんですけど、ま…プーチン一族ですよね。プーチン一族でありながら、フィギュアスケート浅田真央ちゃんのお姉ちゃんの浅田舞さんっていらっしゃいますよね?…あの方が、昨年末にプレイボーイ誌でグラビアデビューされたんですけど、浅田舞さんとも労力士なんで(笑)。
この3人がですね、ひとつになってですよ。フィーメール・ラッパーとして生意気な感じで大ヒット飛ばしてると思うとですね、とても痛快ですよね。中にプーチン浅田舞さんが含まれてると思うとね。そんな感じの人なんですけど。
ほんとに…洋楽聞かない人にとってはね、ヘタしたら一生イギー・アゼリア聞かないで終わっちゃうって人もいるような世の中になって、なんかスゴイな〜と思うんですけど、ワタシは仕事柄もありますけど、番組でかけないだけで、常に全米トップ100もね、時間あったら全部チェックするようなタイプなんですよ。好きで、結構。
ま、イギー・アゼリア…ワタシはちなみに「I-G-G-Y」って呼んでますけど。それは今から聞く曲で、自分の事「I-G-G-Y」って言ってるんですけどね。「I-G-G-Y」がイギーですから。
まあ…2014年のニューカマー…この人デフ・ジャムですけどね、特にこの「Fancy」…「ファンシー」ってのは日本だとどういうニュアンスにとられるかわかんないんですけど、ここでは「ハイモードなオシャレ」っていう意味合いで使われているんですけども。
これはアメリカで、ビルボード7週連続で1位を記録しまして。で、なおかつ、今度はイギーが「I-G-G-Y」が客演した、アリアナ・グランデ…ね、これはなんか「安室ちゃん」って言われてるんですけど、安室ちゃんと絶対領域が違って、安室ちゃんが出せないところをバンバン出す(笑)…ま、いいや、この話。止まんなくなっちゃうんで。
アリアナ・グランデの「Problem」って曲に「I-G-G-Y」が入ってまして、今度こっちが2位になったんで、1位2位に同時にチャートインしたのはビートルズ以来って言われてて、ものスゴイ売れ方した人なんですよ。
そんなイギー・アゼリアの「Fancy」ですら、聞いたことがないっていう方がいるのではないかという配慮から、今から「Fancy」を1回かけますね。
この曲を教材にして、音楽には長調短調そして「ブルース調」って言ってですね、3つの「調」という同一性があるんです。キー…この…かたまりがあるんですけどね。それについて学んでいきますので。
ま、ま、あんまり堅いこと考えずに、まずは曲を聞いていただいて。
で、もし、もう何回も聞いたっていうんで、もう耳に余裕がある…動態聴力が発達されてる方は、フックの…フックってのは歌の部分ですけど…フックで出てくるCharli XCX…この人も白人ですけど、Charli XCXの歌の部分ですね…のところが、「なんか微妙に奇妙な気分だけどカッチョいいよね。」っていう、そのブランニューにクールにありがちな不思議っていうところを聞いて頂きたいんですけどね。
というわけで、イギー・アゼリア ft. Charli XCXで「Fancy」。