初ナノムゲンは充実の内容。


横浜アリーナという会場も初めてだったけど、アクセスもしやすいし、中は広いし設備も整ってて快適。
インドアだとやはりフェスっぽさはないけど、この年になると、やっぱ快適なのにこしたことはないというのが本音。
開場と同時に入ったのだけれど、グッズ売り場に並んでたら、開演前にはほぼスタンド席も一杯。3Fの端のほうにようやく空きをみつけて陣取る。
トップバッターのアナログフィッシュはツインヴォーカルが特徴的で、演奏もなかなかうまいしいいバンドだと思いました。ドラムのサポートにもっくん(ex.くるり)が入っていたのにちょっと驚き。でも早起きだったし、早速ビール飲んだりだったので途中で寝てしまった。
次の9mmもスタンドから観ていたが、さすがに若手で今最も勢いがあるバンドらしく、スタンディングエリアに押し掛ける人続出で、フロアも大盛り上がり。
個人的にはこのバンドの良さは全くわからないけど……。
次のファントム・プラネットはこの日の目玉の一つだったので、1Fに移動。人の隙間をぬって前にでれば、結構正面の前方の好位置を確保。
演奏はなかなか良かったのだけど、選曲が昔の曲も多く、ぜひ演ってもらいたいと期待していた曲をほとんどやってくれなかったので、かなりがっかり。
いったんフロアを離れ、軽く飲食してから再びASHを観るために前方へ。
ASHに関してはヒットパレードの選曲になることは疑ってなかったから、これは大盛り上がり必至……と思っていたら、あれ?意外に周囲と温度差を感じるぞ。
洋楽フェスとやっぱり少し客層が違うのか、たたみかける必殺ナンバーの数々にも反応が薄い。アジカンのファンなら好きな人も多いはずというバンドがチョイスされているはずなのだが、ちょっと洋楽勢は苦戦を強いられるのかもしれない。中途半端に新曲とか演って、完璧な内容とも言いがたかったけど、アゲる気満々だったのにやや意気消沈。
次のストレイテナーは国内のバンドだし、これは盛り上がるだろうと期待していたら、案の定押し寄せてくる人波。期待の高さを周囲からもビリビリ感じる。
「日本一ライヴのチケットが取りにくいバンド」の称号で紹介されることも多く、屈指のライヴバンドであるという評判は聞いていたものの、実はなにげにこれが初テナー。
いやいやいやいや、すいません。スゴい。凄かったですストレイテナー
とにかく音量がでかいが、演奏うま過ぎてうるさく感じない。ドラムはパワフルだし、ベースはおそろしくバカテクだし、歌も声完璧に出てたし、選曲構成もパーフェクト。
客を煽ったりとかしなくても、その音のスゴさ、グルーヴだけで自然に生まれる熱気とうねり。飛び跳ねる人、頭振る人、踊る人……。
それまでちょっと不完全燃焼気味だった自分も一気に引き込まれる圧巻の内容でした。
すごいリヴァーヴかかって奥行きのある音作りなのに、音がモコモコつぶれることなく、すべての音がバランスよく全部聴こえてくるのには驚いた。あの音圧であんな演奏やられたら、同じスリーピースバンドとして、その前に出ていたASHも裏で嫉妬しているんじゃないかと思うくらい。洋楽アウェーか?なんて穿った見方をしていたけど、やっぱ演奏が良ければ自然に客は盛り上がるんだよねえ。
テナーの余韻醒めやらぬ中、再びスタンド席に戻る。さすがに疲れたのでステレオフォニックスは座ってゆっくり見た。
初期の曲も結構やってくれたし、貫禄すら漂う堂々余裕のステージは非常に良かった。けど、フロアのアジカン待ちの若い人たちにはちと渋過ぎるんじゃないかと、いらぬ心配も。
ちょっと時間も押してきて、終わりは10時過ぎるかなという懸念もある中、お待ちかねのアジカン登場。
3Fまではちょっと音が届きにくかったが、タイトな演奏。畳み掛けるヒットナンバー。フロアは大盛り上がりだが、ゴッチは意外に淡々と歌う、余裕すら感じるステージ。
たくさんある曲の中から次は何をやってくれるかという客の期待も裏切らない、ツボを押さえた選曲。
個人的にも聴きたい曲をどんどんやってくれて大満足。今絶好調のアジカンの、バンドの充実ぶりを見せつける内容でした。さすがトリ!
うーん、初参加のnano-mugen Festivalでしたが、非常にいいイベントだと思います。これからも毎年開催してもらいたいですね。
次は野外で開催してもいいような気もします。行く行かないを決めるのはやはり出演バンドの顔ぶれによりますが、良ければまた来年、ぜひ。