さまぁ〜ず依存症?

もうダウンタウンいいや……ってなってからだいぶ経つ。
最近は録画した「ガキ使」すら観なくなってしまった。トーク全然やってくれないし。
その代わりに毎週かかさず観ているのが「さまぁ〜ず×さまぁ〜ず」。
今この番組が一番楽しみにしている。(「きらきらアフロ」も最近ちょっとマンネリ気味だし…)
元々バカルディすごい好きだったし、彼らのコント作品のファンでもあったのだが、最近あらためてハマっているのは、
自分の側にちょっとしたモードの変化があるからのような気もしている。
さんざんネタ番組を観ていて、そのレベルの低さにうんざりして、「結局ダウンタウン以降、クリエイティブな笑いをやろうとしてる存在いないなあ…」とあきらめて、どうせないものねだりなら…という気にもなっているのかもしれない。
でもよく考えたら、自分もなんかもっと日常に落とし込んだユルイ笑いの方を欲していることに気がついた。
「モヤさま」も「内村さまぁ〜ず」もそうだが、特にどうってことない話や行動も、さまぁ〜ず絡むと妙に面白い。
あの空気感にハマってしまうと、それこそ2人が何やっててもいいわけで。
ラーメンズバカリズムなどの作り込んだ笑いは寡作にならざるをえないので、そう頻繁に観れないのだが。
さまぁ〜ずはこのゆる〜い番組をどんどんやってくれるので、気軽にいつでも観ることができる。
かといってそれは笑いの質が低いのかというと、全然そんなことない。
さまぁ〜ず×さまぁ〜ず」では、2人のトーク力のレベルの高さをあらためて証明しているのだが、でも敷居が高い感じがまったくしないのはあのキャラと空気感ならでは。
基本、「どーでもいいよ!」とどっちかが、もしくは客・視聴者がいつでもツッコめる間を持たせていることで成立しているんだね。
それはバカルディの頃はちょっとインテリ入ってて、スカした、お洒落なコントもやろうとしていたのが、お茶の間レベルにはなかなか浸透していかなくて、それが自分らが望んだわけでもない改名以降、「ま、いっか」と流されてきた中で自然に獲得したもので、「いい加減になればなるほど面白くなる」という変な増幅の仕方をしている。
これは中毒性、依存性高いぞ。
ほかのタレントが真似してもきっとまったく面白くないだろうことが、彼らがやると面白くなってしまうのだから。
極端な話、そのへんの高校生どうしの会話と同じ内容でもいいわけだ。
「さっき食ったアレ美味かったな」「何食った?」「パン」「パンかよっ!」
でもいいわけで、「何だそれ!」「知らねーよ!」と観てる方もそう思いながら観てると、「あーもう何だっていいや」という気になってくる。
楽だし楽しいから全然いいんだけども、なんか人間ダメになっていきそうだなあ…。