「『レコード探偵・ボブ』の正体とは?」

第77回「粋な夜電波」は、シーズン4のオープニングテーマ曲の選定会議とうことで、選曲補佐の中村ムネユキさんが番組初登場。
菊地先生とはプライベートでも仲がよいということで、そのやりとりも軽妙。裏方にしておくのはもったいないくらい、いいお声で、トークも面白い。
「中村氏とはいったい何者なのか?」という問いに答える、その登場の部分を文字起こししてみました。

菊地 え〜…というわけでですね、今週は先程も申し上げた通り、ま、シーズン4の初回なんですね。「シーズン4、収録が多くなります」と言いながら、今日生ですけども(笑)。オープニング曲が決まっていないんで、…あ、中村ムネユキ君…、あ、中村君こんばんは。
中村 あ、どうも初めまして〜。中村ムネユキと申します〜。
菊地 あ、「粋な夜電波」的には初めましてですよね。
中村 初めましてです。5年ぶりです、ラジオ出るの。
菊地 ああ〜。5年前もワタシのラジオですね。
中村 そうですね(笑)。
菊地 (笑)。…まあ、プライベートでは毎週会ってるというね。
中村 そうですね。
菊地 場合によっては週3回ぐらい会ってますね。
中村 (笑)。
菊地 なんか一緒にラジオやってんのが、変な感じですけどね。…あの〜、この番組…台本とですね、オープニングの口上やCMも含めたすべてのテキスト台本と、進行と、特集があった場合は特集内容も含めて、いわゆる構成作家さんの仕事は全部ワタシがやってるんですが、選曲に関してはですね、中村ムネユキ君…あ、こんなメールが届いてますね。
(メールを紹介)
菊地 「…シーズン4の初回は『レコード探偵・ボブ』さんが出演されるとのこと…」、この芸名まだ活きてますか?
中村 活きてないすよ。
菊地 これはもうやめた?
中村 もういいじゃないすか(笑)。
菊地 これはやめた(笑)。これはですね、これラジオで言うのギリギリですけど、ワタシが某J局ですね…81.3で、1年間番組やった時に、ま、その時からレコードをこう…お薦めのを出してもらったり…。
中村 はい。
菊地 まあ、寿司屋における魚屋さんの立場ですよね。
中村 はい。
菊地 あるいは逆に、「こういう物が欲しいんで、探してきてくれないか?」と言うと、世界中に手配して…あれどうやってやってんの?
中村 いや、もう普通にインターネットですよ。あとは国際電話…ですかね。
菊地 国際電話(笑)…使ってんの?
中村 あの…日本人ですけどね、相手は。
菊地 相手方はね。…すごいね。電話して探してんだ。
中村 探してます。
菊地 ま、とにかく、地の果てまで探して、ワタシが欲しいと言った音源を、「はい。」っつって期日までに届けてくれるということから、「レコード探偵・ボブ」っていう名前で、一回その番組出たんですよね。
中村 はい。2回…いや3回?
菊地 3回出たか(笑)。あん時なかばレギュラーみたいなね…準レギュラーみたいな感じで。
中村 (笑)。
菊地 まあ、その後もずっと二人で仕事してまして。えーと…これもギリギリだけど、某Mドタウン…六本木の。
中村 はいはいはいはい。
菊地 あれってさあ、Jの…出せない名前ばっかりだけど、81.3の後だっけ?
中村 後です、後です。2008年から2009年ですね。
菊地 そうだ。81.3が2007年いっぱいやって、2008年は我々の選曲の仕事の場があそこに移ったんですね。
中村 そうです(笑)。
菊地 某Mドタウンの中の…なんていうのあれ…商業施設…。
中村 Galleria(ガレリア)ですね。
菊地 ガレリアね…懐かしいね(笑)。
中村 毎月60曲。
菊地 あれヤバかったね。毎月60曲、地獄の選曲
中村 地獄の選曲。
菊地 そして、いい選曲…やった!もう会心の選曲!と思って聴きに行ったら、音がものすごく小さかったっていう…(笑)。
中村 (笑)。
菊地 なんか環境音のサラサラサラサラ…とかいう音の方がでかいって言って…。
中村 そうですね。
菊地 憤慨して文句言いに行ったんだよね(笑)。
中村 (笑)。
菊地 でも全然聞いてくんねえの、ミッドタウン。
中村 そうですね。…でもあれですよね、クレームがありましたよね。お子さんが…泣かせちゃったっていう…。
菊地 (笑)。
中村 怖過ぎて。
菊地 怖過ぎてね(笑)。…なんだろうね、あれは。…あれでしょ?エキゾチック・ミュージック。
中村 そうです、そうです。
菊地 あれのちょっと最初に「ハアア〜」っていう、ちょっとエキゾチックなね、歌い込みがあったら、子供が泣いたって言うんで…。
中村 子供の聴覚はすごいですよね。
菊地 子供はすごいね。あんな小さい音…なのにね(笑)。
中村 (笑)。
菊地 最近もほら、それが終わった後にね、ミッドタウンによく行くんだけども。
中村 はい。
菊地 オレが初代で、その次が細野晴臣さんで、その次がケン・イシイさんだったわけ。
中村 はい。
菊地 必ず…1年間やると、ミッドタウンで1年やった記念にCDが出るっていうことになってるんだけど、イシイさんの後、誰だかわかんないんだよね。…ま、調べればすぐわかるんだけど。
中村 ほうほうほう。
菊地 そいでミッドタウン行って、ま、買わないんだけどさ(笑)。
中村 (笑)。
菊地 あそこに行って音量どうかな?って思ったら、前より小さかった(笑)。
中村 結局聞こえないじゃないすか(笑)。
菊地 そう。蚊の鳴くような音とはあのことでね。エスカレーターの駆動音が聞こえてくるようだったよね。
中村 なるほど(笑)。
菊地 多分ね、マルイがすごいデカいじゃない。
中村 はい。
菊地 だからマルイとかマルキューとか、ああいったものがバカでかい音でかけるから、「ああいうんじゃなくてウチは上品ですよ」っていう打ち出しだと思うんですけど。それにしてもね、上品過ぎましたね。
中村 (笑)。
菊地 まあまあ、そんなわけでメール今すっとばしちゃいましたが…。
(「…普段何をされている方なのですか?」というメールの質問を受けて)
中村 (笑)。…そうですね、餃子が好きなんですよ。
菊地 はいはい。餃子好きですよね。
中村 餃子が好きですね。餃子を作ってますね。
菊地 ここまでだね、今日はね。
中村 そうですね。
菊地 ここまで、明らかにできるのは。探偵だからさあ(笑)。
中村 (笑)。
菊地 まあ、自分の身分を明かしてしまっては、もう探偵活動もねえ、なかなかできないですよね。
中村 はい。
菊地 なるほど、餃子好きなんだ、と。
中村 はい。
菊地 あと昨日はあれですよね、この番組のなかば半分舞台というか、ロイヤルホスト新宿東口店…行きましたよね、一緒に(笑)。
中村 はい(笑)。
菊地 盛り上がりましたよね。
中村 そうですね、「ナルグリア」が美味しくて。
菊地 ナルグリア!…初めて経験したでしょ、ナルグリア。
中村 ええ、びっくりしました、あれ。
菊地 あの安いムートン・カデ(笑)。
中村 いや、ローヌです、ローヌ。
菊地 ああ、そうか。コート・デュ・ローヌコート・デュ・ローヌのもう…なんつったらいいの?…日本でいうと「大関」とかね。
中村 (笑)。
菊地 大関」いい酒だけどね。みたいな感じの安いワイン。コルクじゃなくて金属キャップ、キュルッと開ける…。
中村 はい。
菊地 あれと別に…。
中村 何でしたっけ、あの…。
菊地 ドリンクバーのさ、お茶用のポット。
中村 はい。
菊地 お茶用のポットに、カルピスとミックスジュースを、オレの調合で混ぜたものをポットに入れて持ってくんだよね、別にね。
中村 (笑)。
菊地 そいでワインを半分グラスに注いで、残りそのポットからジュース入れて混ぜると、即席のサングリアができるっていうね。美味しかったですか?
中村 いやあ、美味しかったですね。…それこそワイン好きじゃないですか。
菊地 はいはい。
中村 いろいろ飲みましたけど、結構ばかにならないですよね。
菊地 最近は「ワイン探偵」でもあるからね(笑)。
中村 (笑)。…もうずいぶん散財しましたね。
菊地 散財したよね。
中村 ええ。
菊地 もう何千万かつっこんでるでしょ。
中村 毎年…何百万は…使ってますよね。
菊地 使ってるよね。まあ、ワイン仲間でもあるわけなんですけども。

マイルス・アヘッド+4

マイルス・アヘッド+4

にほんブログ村 音楽ブログへ
にほんブログ村