「予襲復讐」


音楽好きとして、これではいかんと思ってはいるのだが、今のご時世の流れに沿って、すっかりCDを買わなくなってしまっている。
以前は中古CD店をはしごして回り、掘り出し物を探すのが日課のようなものだったのだが、どうせ盤を買ってもiTunesに読み込んでしまえば終いなので、レンタルできる物はレンタルで済ますようになった。
GEOの宅配レンタルTSUTAYA DISCUSを利用すれば、買うより全然安くつく。
さらに最近SONYMusic Unlimitedにも加入したので、発売されたばかりの洋楽の新譜まで、すぐに配信で聞けるようになってしまった。
これはますますCD買わなくなるわなあ…と思っていたが、久しぶりに物として、パッケージとしてのアルバムが欲しくなって購入した。
もちろん、菊地先生の影響で最近はジャズやヒップホップも聞き始めているので、レンタル店にはなかなか扱われないレーベルの作品などは、迷わず盤を買うことにしているが…。
買ったのは、マキシマム ザ ホルモンです!(笑)。
マンガ5本を含む、全156ページに及ぶ解説本付き特別パッケージとなっており、「ちゃんとモノとして買え!」というバンドの意志が礫となって飛んで来て痛かったので、それはもう買いましたとも。
タワレコのポイントを使ってな!(あくまでもケチる)
…いやあ…ジャズだなんだが聞き慣れつつあった耳に、久々のホルモンは刺さる刺さる。
ギャー!とかウォー!とか絶叫を大音量で嬉々として聞く、ワタシ41歳(笑)。
下品な言葉の数々の裏に込められた熱いメッセージを、まさにこのアルバムのコンセプトのごとく、中坊気分でしっかり受け止めております。
しかし何故、こんなクソやかましい音楽に、時折グッときてしまうのだろうね。
元々ヘヴィメタルとか全然好きじゃないし、「ホルモン好きならこれも好きっしょ!」とラウド系の他のバンドを薦められても、まったく聞く気がしないのだが。
ホルモンは面白いからしょうがない。
さすがに曲のパターンとかは出尽くしたか?と思える時もあっても、1曲の中で5曲分ぐらいの展開をみせ、これでもかとアイディアを詰め込んでくる。聞く方が消化出来ずに吐き出すまで食わせ続けるサディストか?(「セブン」で暴食の罪で裁かれた肥満の男になったような気分だわ。)
解説本も読み応えあって、確かにこれは物として買って持っておくべきでした。

予襲復讐

予襲復讐