「ラッシュ/プライドと友情」


F1ドライバーニキ・ラウダジェームス・ハントの熾烈なライバル関係を描いた「ラッシュ/プライドと友情」。
これも町山さんの解説を聞いて、公開を楽しみにしていた作品。
なかなかタイミングが合わず、他の作品を優先していたら、公開終了週になってしまい、慌てて観に行った。
平日の109シネマズは空いていて、大きなスクリーンでゆっくり観れたので、よかった。
迫力あるレースのシーンは、やっぱり大きいスクリーンで観た方がいい。
それにしても、どうやって撮ってるんだろう?と驚かずにはいられない、レースシーン。
1976年の当時のマシンを忠実に再現しているというから、CGを多用しているのは間違いないとは思うけど、相当な数のオンボードカメラの映像を編集して、ドライバー目線の映像も組み込んでいるはずで、すごい臨場感。
自分は、いわゆる「セナ・プロ時代」に最もよくF1グランプリを観ていたという世代なので、ニキ・ラウダは往年の名ドライバーという認識でしかなく、現役時代にどんな走りをしていたかなどは、この映画を観て初めて知った。
あまりに性格が対照的なジェームス・ハントをライバル視するなど、その人間ドラマも面白い。(プレイボーイのハント役は、「マイティ・ソー」だったのか!(笑))
ほんとに事実は小説より奇なりというか、こんな筋書き作れないと思えるようなドラマティックさ。この年のグランプリをリアルタイムで追っていた人にとっては感慨深いのだろうなあ。
このクオリティでアイルトン・セナアラン・プロストのライバル関係も映画にしてくれたらいいのにな〜とも思うけど。(ま、実際にやったら二番煎じ感が半端ないんだろうが。)
やっぱり「熱き男の戦い」みたいなストーリーは、観ていてアガる。しかもやってるのが命懸けのレースだから、ハラハラドキドキももちろんあって、エンターテインメントとしてあらゆる要素の詰まった、これはこれで最高の映画。観てよかった。