「スワローズあるある。」


「ハルキストをこじらせて、ヤクルトファンになった。」
これは自分のことですが、「あるある」に入るのでしょうか?
おかげで、いまだに「いつか天からの啓示が降りてくるかもしれない。」と思いながら、また神宮球場の外野席にいたりしてます。

先日、TBSラジオ「たまむすび」のコーナーゲストで登場した、元芸人のカネシゲタカシさんという方が出している本が好評なんだということを知った。
野球大喜利というTwitterを主催して、そこに集まった「あるあるネタ」から厳選された本で、第三弾の2014年度版「みんなのあるあるプロ野球〜極〜」も発売中だとか。
興味を惹かれたので、早速買って来た。
まず、真っ先に読んだのはやはり「東京ヤクルトあるある」のページだが、…なるほど、特に応援に熱心になってきた今となっては…ほとんど分かる!(笑)。
今年のチーム状態だと、ついつい自虐的なネタばかりになりそうだけど、長所ととれるものもバランスよくまとめてあり、イラストもユーモラスで楽しい。
他の球団のあるあるも面白くて、いろんな人とこの本を開きながら野球談義が出来たら盛り上がりそうだ。
自作のあるあるをひとつ。
「雄平とか悠平とか昌平とか良平とか恭兵とか竜平とか、たくさんいるんだから、大谷(翔平)君はウチに来るべきだったと思っている。」

「あるあるプロ野球」を買いに行った書店で、村上春樹スワローズクルー名誉会員様の最新短編集の初版が残っているのを発見。
自炊してキンドルで読むようになってから、ハードカバーの本はなるべく買わないようにしているし、しかも今回の短編集は、収録作品のほとんどを月刊誌の「文藝春秋」掲載時に読んでいるので、急いで買わなくても…文庫になるのを待とうかな?と思っていたのだった。
けど、結局購入。
やはりスワローズファンである前に村上春樹ファンであることを忘れるなという、自分への言い聞かせですかね。
しかし、あらためて読み通してみると、今回の表題作「女のいない男たち」を書き下ろして収録したことによって、見事に各短編がすっと繋がってくる。
御本人もまえがきで述べているように、ほんとに音楽レコードのコンセプトアルバムのようなまとまりが感じられた。
さらに少しずつ文体の変化にも挑戦しており、実は「これっていわゆる春樹風…というには、あまりにもリアリズム過ぎないか?」というような硬質なものもあるのだが、相変わらずすんなり読めてしまう。
うーん、さすがだ。

みんなの あるあるプロ野球~極~

みんなの あるあるプロ野球~極~

女のいない男たち

女のいない男たち