「EDEN」

EDEN [Import]

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久しぶりにアップリンクへ。
「ブラジル・バン・バン・バン」を観に行くつもりで、その前に「Cu-Bop(キューバップ)」も一緒に観ようと思っていた。
でも、同じ時間帯にスクリーン2のほうで90年代パリのDJの姿を描いた劇映画「EDEN」も上映されていて、どちらを観るか直前まで迷っていた。
カウンターで尋ねてみたら、「Cu-Bop」はまだ終映は未定だけど、「EDEN」は今週までの上映だと知って、あわてて「EDEN」のほうを観ることに。
ダフト・パンクなどが楽曲を提供していて、使われる音楽が良さそうだ…ぐらいの予備知識しかなく、どんなストーリーなのかはほとんど知らないままに観始めたが。

うん、結構いい映画でした。個人的にかなり好きな作品。
あまり大きくストーリーは動かなくて、淡々としてるけど、そこがまたいい。ちょっとせつなくてビターな余韻の残る終わり方も好み。
まあ、とにかく劇中で流れる音楽が良ければ、もうそれだけで5億点。
今聞くとちょっとダサいようなエレクトロ・ガレージも、そこにこそ90年代の空気感が充満していて。
本作でミア・ハンセン=ラヴ監督の名前を初めて知ったが、映像もきれいだし、演出も仰々しくなくて、センスいいと思う。
主役のフェリックス・ド・ジヴリ君も、ナイーヴな雰囲気が良かった。
レコードジャケットサイズのパンフレットを、それがちょうど入る大きさのトートバッグと合わせて購入。
最後に朗読されたロバート・クリーリーの詩が記載されていたので。
しばらく経ったら、また観返したくなると思う。