「『PCM』とは何のチームか?」

「粋な夜電波」第248回放送は、「ビートミュージックの現在」と題して、まだ世に出ていない新しいクリエイターたちの音源を紹介。
謎のチーム「PCM」とは何者なのか?…その正体が明かされたところを文字起こししてみました。

Beat Music : The Los Angels Improvisations[日本語解説付]

Beat Music : The Los Angels Improvisations[日本語解説付]

今日はですね、ビートミュージック…あの…知り合ったんですよね、簡単に言うと。
新宿で…まあ、ワタシのフッドHood)ですから、歌舞伎町からちょっとね…御苑の方に移っちゃいましたけど、フッドである事に変わりなく、新宿で遊んでおりましたところ、これは何っつったらいいんですかね、ビートメイカー…トラックメイカーとか言われた時代もありましたけどね、今は「ビートミュージック/ビートメイカー」って言うんですけど。
ちょっと物知ってる人が「ああ〜、分かってる分かってる。ヒップホップのバックトラック作ってるやつだろ。」って思うかもしんないですけど、ビートミュージックは、またちょっと違うんですよ。
上にラップがのって、フィーチャリングされて、パッと聞きヒップホップに聞こえる場合も、あるはあるんですけど。実際少ないですね。ビートミュージックってのは、ワタシの経験上、日本のものも欧米のものも、何でもそうですけど、ドラマーの人が作る事が多いですね。ドラム奏者の人が。
まあ、この番組でも何回も流してきましたし、この番組のヒップホップ関連…今だと4Hですね、「ホーリー・ヒップホップ・アワー」ね。あれなんかで、実はちゃっかり使ってますね。
マーク・ジュリアナも出してますしね。それがオープニングで、マーク・ジュリアナのビートをOMSBとMoeさんに渡して「8ヴァースずつリリック書いてきてください。」みたいな感じで、紹介してないけど使ってるって事は実は多くて。
で、まあ…接近してきたっていうか、仲良くなりまして。
チームがあって、彼等20人ぐらいいるんですけど、「PCM」っていうチームなんですよ。PCMは機材の名前なんですよね。PCMってチームがあって、20人ぐらいいて、場合によっては30人ぐらいになるらしいんですけど。
中核メンバーは誰か?っていうと、やっぱ誰だかわかんないですけどね(笑)。20人ぐらいいるんで。
まあ…作品集を聞かせてもらったら、どれもびっくりするほど素晴らしかったんで。
ちょっと…「じゃあ、オレと組まない?」的な感じになってですね。ワタシがサックス吹いたりラップしたりしてるのも録ったんですよね。
なんで、今日は…そろそろ春が来るのを待ちつつもですね。なんとなくダラダラした感じで。
彼等は現在のところはアマチュアっていうか…ま、今「プロミュージシャン/アマチュアミュージシャン」って線も難しいですけどね。一線引くのはね。
なんで、まあ言っちゃあ…デモテープっちゅうか、でもデモテープって言うよりは、よっぽど立派な…相当素晴らしい作品ですけども。
とにかくガンガンガンガンかけていこう、と。…いう合間に、もしメールも読めたら、メールも読んでいこうと…いうような感じでですね、気楽に進めていきたいと思うんですけども。

AKAI サンプリングマシン MPC1000BK-N

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(中略)
ZOOM ズーム リニアPCM/ICハンディレコーダー マットブラック H1/MB

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あ!…あっという間、こんな時間だ(笑)。
やっぱビートミュージックってね、他の音楽と違って、感情が淡々としてるんで、グルーヴと一種のメディテーションしか無いんで、早いですね…時間が過ぎるのが。
はい。というわけでPCMというチームを今日紹介してみました。
ほんとに若い才能ですよね…って、まあ…タネ明かしってわけじゃないんですけども。番組も終わりにきまして…
PCMっていうのは最初機材の名前だって言いましたけども、実際機材の名前なんですけども。ヒップホップなんかで使われる。まあ、ヒップホップだけじゃないな…PCM音源もありますしね、いろいろあるんですけど。
これは実は「Penguin Concervatoire do Musique」…つまりペンギン音楽大学ということでですね(笑)。すいません、ワタシの私塾の生徒の卒業制作でした、これ全部(笑)。
ワタシは、通称「ペン大」ね…ペンシルヴァニア大学と一緒なんですけど、「ペンギン音楽大学」っていう…名前こそふざけて音楽大学とか言ってますけど、ただスタジオ借りてやってる私塾ですけど。
理論科とサックス科があって、そいで理論科の今年の卒業生ですね…今年のっていうか、実質上初の卒業生なんですけど、6〜7年ぐらいいたかな?
そいで、歌唄ってた人だけ…ほんとに友達のお姉さんなんで…生徒ではありません(笑)。なので、実際の名前知りませんし、出せませんけども。あとはみんな生徒なのね。
Yeah-mat君はほんとにヤマト君っていうんですけど(笑)。◯△君もほんとにマルヤマ君っていうんですけどね。
ワタシの下で音楽理論ポリリズム…を習った若者たちですね、…の卒業制作の水準が高かったので。
これをですね、アルバムの形態にして、配信で売ろうかな?って思ってるんですよね(笑)。TABOOから。
今日聞いたのは、言ってみれば…もう最近聞いた方は御存知ないかもしれないですけど、キラースメルズと一緒ですね。キラースメルズも…あれ、卒業制作ですから。ただ、それは違う学校で、ワタシが雇われてる美学校っていう学校の卒業制作がキラースメルズで、こっちはワタシがやってる私塾のペンギン音楽大学の卒業制作なんですけどね。
え〜…「製品化希望」っていう方は、この番組宛て、もしくはワタシのファンメール宛てに「製品化希望」のメールを送ってください。
10通を超えたら製品化しよう(笑)…10通は低過ぎるか、1000通を超えたらにしようかな。1000通を超えたら配信というかたちで…1000通を超えたら、もう盤刷ってもいいよね。CDにしてもいいんですけどね。
ま、今この彼等の才能のあり方からみると、なんかCDよりも配信のほうが良さそうな気がしますし。どういうプロダクツにするか、まだちょっとレーベル側としても悩んでるんですけど。
1000は微妙過ぎるんで、とにかく500を超えたら製品化することにしましょう。「製品化されたら、とにかく1曲だけでも買うよ。」っていう方がいたら、是非彼等の才能にBETしてあげてください

卒業制作

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