「女に食わしてもらって生きてる男。」

「粋な夜電波」第329回はフリースタイル。
とりとめもない話をしながら、最新の要注目曲を解説交えプレイ。
新たな若き天才シンガー、RIRIさんを紹介したところを文字起こししてみました。

Traffic Lights

Traffic Lights

ま、そういう流れで今からRIRIを聞くわけですよね。
RIRIは、今ですね…RIRIっていうだけでわかる人とわかんない人といると思うんだけど。日本人のシンガーですけど、現在17歳です。
「現在17歳の女子高生シンガー、デヴィッド・フォスターに見出されてデビュー!」っていう…話題だけで知ってるっていう…「そういえば、そういう人がいるらしいね。」といったような感じの方も多いと思いますけどね。
ま…は遅いですからね。景山民夫さんじゃありませんよ(笑)。はい、すいません。景山民夫さんがね、遅かったかと思うと吹いてしまいましたけど。
RIRIさんはね、今17歳なんだけど、デヴィッド・フォスター…ま、デヴィッド・フォスターは言うまでもないですね、世界的なプロデューサーですよね。
このデヴィッド・フォスターが主宰しているっていうか、いわゆるオーディション番組があるんですよ。それに出場して、11歳でファイナリストの一人に選ばれたっていう、大変な逸材なんですよね。
で…11歳ってことはですね、2011年のその番組に出てんの。つまり、この番組が始まった年…日本で震災があった年ですね…に、この方…11歳でファイナリストになったんですよ。
で、今17歳で1st…これはLPじゃないな、2nd EPだ、今日聞くのは。デビューアルバムが楽しみですけども。
ま…そういった、この番組と歩みを共にしてるってわけじゃないんですけど(笑)。あの年に、わざわざ外国まで行って、オーディション受けて、通った。11歳で…っていうことですね。
だいたいそういう天才少女みたいな人が出てくると、どのジャンルでもワーッと期待が集まって、「やっぱダメだった。」って事に…ね?
ま、ま…この方がそうじゃないと思うから言いますけど。よくある話ですよね。スポーツでもあるし、音楽でもいっぱいあります。何でもあるんだけど。
ワタシはね、この方…行くと思いますね。消えちゃわないと思うんですよ。この2nd EPを聞いて確信しましたけどね。
まあ、聞けばすべてわかるんで、解説するのは野暮ったいですけど、日本語と英語の量が絶妙で。
絶妙っていうかね、実際文字数にして…入力して測ったわけじゃないんですけど、ちょうど半分だと思うんですよね。感覚的に…この方、作ってると思うんですけど。感覚的に作ってるに決まってるか…計算して作ってはいないと思うんですけど。
ちょうど半分なんですよね。この感じがね…一番何に似てるかっていうとね、ソフトクリームで…こう…ちょうど半分、バニラとストロベリーが半分になってるのあるじゃないですか。そもそも半分になってるやつね。ああいうスプリットな感じ…ね。スプリットっちゅうか、マーブルっちゅうか…マーブルじゃないか、スプリットでいいんだよな。
あの感じですよ。こう…お菓子感覚っていうかね…で、英語と日本語半分半分なのよ。そこがとにかく一番聞きどころですけど。
ま、宇多田ヒカルさんが出てきた時と比べる方とかも多いんだけど、R&Bで女の子で若いから。
なんですけど、確かに面影みたいなものを追いかけてしまいたくなるとこもあるんですけど。ま、圧倒的な力を持ってますね。
要するにRIRIはフロックでは無いという事を、この番組は主張したい…と。芦田愛菜さんと橋本マナミさんの話からの続きによって!…っていうことですね(笑)。
はい、ではRIRIの曲を聞いてみましょう。「Nothing To Do」。

(曲)

RUSH

RUSH

はい。RIRIで「Nothing To Do」でした。
ほんとに…日本語と英語が半分半分だったでしょ?
ちょっとソフトクリーム感覚っていうかね、キャンディでもありますよね。今まだそういう感じで…そういうものをイメージさせるっていうだけでもすごいですけどね。
リラックスして歌ってる…これなんか張り上げないほうの曲選んだんですけど、今日は。EPですから6曲入りなんですけど、ま…ものすごい…全盛期のホイットニーぐらい張り上げてるところもあるんですけど、こういう流してる曲でも、ものすごい魅力ですね、やっぱりね。持ってますよね、この人ね。
え〜…それこそ宇多田さんも復帰されましたけどね。ワタシ、一度だけ宇多田さんと仕事させていただいたことがあって…。
一度っていうか…一回やめられる直前ですかな、宇多田さんの最後のテレビCMタイアップ曲っていうの?…厳密には何て言うんだろうな…なんかコーラのCMでしたけどね(笑)。それの曲をワタシ、プロデュースしてるんですけど。
宇多田さんがね、アメリカに進出しようとする際に、マウントできなかった…ま、「できなかった」って言うと、なんか宇多田さん悪いみたいですけど、全然その…欠点だってわけじゃないんだけど。
マウントして「持っていきゃあ良かったな。」っていう…ま、何て言うんですかね、「セクシー」っていうか…エロい意味じゃないですよね。
もう今やR&Bっていうのは、よっぽど心に傷があって…リアーナとかがそうなんだけど、心に傷があって「エロティーク」っていうのが、どうしても昔のエロみたいにね、やや病的になっちゃう人は別として。基本装備ですからね。
だから、どんなヘルシーな人でもエロティークなの、基本的に。
「エロ」って言うと、昭和だと「うへへへ…。」ってなるんですけど(笑)、「うへへへ…。」ってなってんのは、もう古いんで。
エロティークだったりセクシーだったりすることってのは、ものすごい今はヘルシーなことですよね。ヘルシーでポジティブなことです。
そこをおそらく彼女はクリアーすると思いますね。あの…ワタシの勘ですけどね。
ま、ワタシも…てめえは野郎ですけどね、男ですけども。まあ…長い目で見た場合ですよ、ワタシの活動を…ま、この番組聞いてらっしゃる方が、ワタシの活動を総覧されてる方ってのはほとんどいないと思って喋ってるんですけど。そういうハードコアな…番組のハードコアなファンの方ね、スーパーヘビー級の方はいらっしゃると思いますけども、ワタシ自身の活動のスーパーヘビー級の方は…ま、ほぼ聞いてないだろうな…と思ってるんで(笑)。ちょっとわかりづらいかと思うんですけど。
ワタシの活動を上から俯瞰すると、結局ね…「女に食わしてもらってる」っていうところがですね(笑)…ありますね、やっぱり。
あの…女衒ですよね、「ぜげん」って放送で言っていいのかな?…いいのか、いいんだよね?…女衒ですよ。女衒商売だと思いますよ。
もう…古くはSPANK HAPPYからそうですし、UAもそうだしね。男のアーティストに曲提供した事、ほとんど無いですからね。
TABOOレーベル…今度初めてですよ、辻村くんが…オーニソロジーが初めてじゃないかな。男の子のアーティストは。全部女性ですからね。ワタシ以外は。
なんで、まあ…「女に食わしてもらって生きてる男」ですんで(笑)。
あの…別にワタシが見抜かなくても、デヴィッド・フォスターが見抜いてますから、もういいんですがね(笑)。見抜かれ終わってるんで、別にまったく問題無いんですけども。
まあ、「フロックだ!」って言う人も…やっぱり出ちゃうよね。まだ子どもだしね。
よしんば「いいんじゃない。違う道を見つけて、そっちに進めば。」っていうようなところもあるじゃないですか。
でも、やっぱね、音楽させて欲しいですね。2011年組…2011年組っていうのは、この番組も含め…さっきも申し上げた通り、2011年からエンターテイメントを始めたっていうのは、この子の…「この子の」なんて言っちゃあ失礼ですね…この方の、ひとつの運命(さだめ)みたいなもんがあると思いますんで。ぜひ頑張っていただきたいですね。
ま、ぜひ頑張って…っていうかね、ほっといても行くと思いますけど。