「The Smithsのコンプリート・リマスター・ボックスセット」

Complete

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The Smithsの作品はオリジナル・アルバムはもちろん、シングルCDや海賊盤までほとんど持っているのだが、「ジョニー・マーによる完全リマスター!」という宣伝文句につられて、結局購入してしまった。
国内盤である必要はないので、Amazon.comで購入。8枚組で5000円以下だから輸入盤の方が全然安い。しかし、注文してから到着するまで2週間くらいかかってしまった。
ま、それも特に急がないので構わなかったのだ。なんせ、すでに何度となく聴いているのと同じレコードだから。
とはいえ、届いたら届いたで、果たしてどれくらい音質が向上しているのか気になって仕方がない。
さっそく新旧聴き比べてみた。

…うーん、確かに音はクリアになっているし、ベースもよく聴こえるようになってはいるが、そんなに劇的な変化が感じられるわけではない。
The Beatlesのリマスターを聴いた時の驚きを踏まえていたので、過剰に期待し過ぎていたみたい。
それでも何度か聴いているうちに、確かにアコースティック・ギターの音は響きが深くなっているようだし、何重にも重ねられたギターのそれぞれのフレーズが聴き取りやすくなっているようだ。
とにかくこのリマスターで聴き返すようになったことにより、今までは好きな曲ばかり聴いて、スキップで飛ばしていたアルバムの中の地味な曲とかに耳が向くようになり、「あれ?こんないい曲だったんだっけ?」と再評価するに繋がったのが、大きな収穫かも。
特にラストアルバム「Strangeways, Here We Come」は、このアルバムだけ他のアルバムと並べて聴くと浮いて感じられていたのが、今回のリマスターで音圧も均等になったことで、全作品をシャッフルして聴いた時に、このアルバムの曲に違和感を感じなくなった。曲単体で聴くと結構名曲が揃っていたんだなあ、と再認識。
ビートルズリミックスアルバム「Love」のような企画盤が出てもいいとすら思った。

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