ラジオ「粋な夜電波」の面白さにハマってから、にわかに自分の中で「菊地成孔ブーム」が沸き起こり、ブームが高じた勢いで、とうとう直接教えを請うことになった。
渋谷にある映画美学校で開かれている音楽美学講座のメソッドコース・初等科に急遽入学し、14日開講初日を受講してきた。
ユーロスペースに映画を何度か観に行った時に映画美学校の存在を知って、気にはなっていたし、菊地成孔氏が教鞭を執っているということも知っていた。それでもまさか自分が受講するということは全く考えていなかった。
しかし、先週のラジオの放送を聴き返しながら、なにげに映画美学校のHPを眺めていて、菊地氏の教えるメソッドコース・初等科が次の水曜(14日)から開講することを知った。ほかの講座はすでに11月から開講しているのに、初等科だけこれから開講する……まだ間に合うじゃん。と思ったが、定員20名とあるので、さすがにもう満員だろう、しかし基本隔週水曜日に授業があるということは、自分の仕事のサイクル的に水曜日なら受講できる可能性が高いと気付いたので、俄然興味が出て来てしまった。駄目元で問い合わせのメールを(「今年はもう無理でしょうが、来年はいつ頃から募集開始しますか?」という内容で)送ってみたところ、「まだ間に合います!」との返答が。
急遽思い立ったので、受講料の用意をしていなくて、そこが最大の悩みどころだったが、週末熟考し「まだ間に合うこと自体が奇跡的だし、たまたま水曜で受講できるし、ましてや他の講座ならスキル的に無理があるが、初等科だ…ここは無理しても受講したい!」と決心した。慌てて申込書をダウンロードし、証明写真を撮影して郵送。
開講当日に現金で受講料を持参して、なんとか当日に間に合わせることができた。
…齢40の手習いで、今から音楽理論を学んだところで、実際の役に立つとは考えにくい。道楽と言えばそうなのだが、自分にとっては「ラジオ・CD・本で知っている、憧れのミュージシャン・菊地成孔」が「菊地先生」になることに大きな意味がある。
先生と呼べるようになる…というミーハー根性もあるが、受講してみたらかなりしっかりした内容で、ちゃんと「学校で学ぶ」という感じだったので、気をひきしめた。
(講座の内容については改めて書きます)
今回は熱しやすく冷めやすい自分の「マイブーム」だけにとどめておかないつもりで臨む。
過剰な思い入れかもしれないが、11月22日の菊地先生の公式HPのダイアリーの文章を読んで、自分なりに「自由な精神を貪欲に追い求めていくんだ!」というメッセージを受けて感動した時に、「この人に付いて行けば間違いない」という確信したのだ。
…「お金を払えば誰でも受講できるところに通い始めただけじゃないか」と言われればその通りなのだが、自分の気持ちとしては「門下生の端くれに加えてもらえた」というつもりでいて、晴れて「菊地先生」とお呼びできるようになったのだと思っている。
まだスタートしたばかりだが、感慨もひとしお。
憂鬱と官能を教えた学校 上---【バークリー・メソッド】によって俯瞰される20世紀商業音楽史 調律、調性および旋律・和声 (河出文庫 き 3-1)
- 作者: 菊地成孔,大谷能生
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