「3講座同時受講。」

憂鬱と官能を教えた学校

憂鬱と官能を教えた学校

TBSラジオ菊地成孔の粋な夜電波」の放送が2週続けてお休みということで、放送後に番組の一部を文字起こししているのですが、その個人的な「お仕事」もお休み中。
元々は自分のための備忘録として、聞いたCD、読んだ本、観た映画の感想を書き留めておくために始めたブログでしたが、文字起こしをアップする時以外の更新がどんどん滞りがちになっていました。
とはいえ、ブログを更新する余裕もないほど、今月はなにかと忙しい。
というのも、「菊地成孔先生の面白い話が生で聞きたい!」というミーハーな動機で受講し始めた、音楽理論の講座が、たまたま今月は3講座とも同時進行しているからなのでした。
まずは前回の申し込みで、希望者殺到のために受講できなかった、菊地先生の私塾・ペンギン音楽大学の短期集中講座の「モダンポリリズム講座」。次回開講された時に優先して受講できる予約を申し込んでおいたところ、今回の全6回の講座を受講することができました。
金曜日に都内某スタジオでワークショップ形式で行なわれるこの講義、かなり面白かったのですが、やはりポリリズムは難しい。ドラム経験者のくせに、自分でもあきれるほどのリズム感の悪さを痛感し、全6回では体得するには全然至らない。…ただ、この講座、先日無事皆勤で受講終了。
それと同時に、昨年まで「メソッド初等科」でお世話になっていた映画美学校の音楽講座が、母体を神保町の美学校に移しての新規コースがスタートし、その中の短期講座のひとつとして菊地先生が教鞭を執られる「アナライズ&コンポーズ・ゼミ」が開講したので、それも受講中。こちらはより実作に重きを置いた講座で、ひとつのトピックについて実例を挙げて解説される授業の回と、それを踏まえて受講生が各々習作した楽曲を提出して、それを批評しあう回を交互に3ターム行なう全6回のコース。
菊地先生に自作を聞いていただける貴重な機会なので、受講できる喜びは大きいのですが、なにしろDTM初心者なもので、たった30秒くらいの提出用トラックを制作するだけで四苦八苦。
他の受講生の方の作品と比べると恥ずかしい出来ですが、なんとか開き直って頑張っているところです。
その短期講座も、実は昨年でとりあえず課程を終了した、映画美学校の「メソッド初等科」の続きを、ペン大で引き受けてもらうまでの繋ぎのつもりで受講したのでした。
というのも、映画美学校音楽理論講座は、今までは初等科を終えたら高等科に進学して、2年間で全課程を終えるコースだったのですが、今年から経営母体が変わったことで、一旦今までの課程がリセットされ、ちょうど自分たちの年度から高等科が無くなってしまったので。
残すところブルースだけなのですが、その課程を菊地先生の私塾・ペン大に編入という形で受講させてもらえるということで、それがだいたい4月ぐらいから合流可能の予定だと聞いていて、じゃあちょうどその間に全6回の美学校のゼミを受ければ、流れが切れなくてよいのでは、と思っていたのでした。
しかし、予想以上に早くペン大の編入の案内が来てしまい、今月から「理論科中等・スネアーズ」がスタート。土曜日の夜にペン大で受講、翌日の日曜の夜には美学校…という、なかなかのハードスケジュールになってしまいました。…さすがに今月は忙しいです。(受講してる間は楽しくてあっという間なんですが、なにしろ課題制作があるもので…。)
さらにこの3講座を毎回iPhoneで録音し、自宅でそれをDAWソフトでノイズをカットしたり、ゲインを上げたりして、iTunesに追加する作業なんかもしたりして。
気付いたら、ラジオの録音と講義の録音を聞きながら寝たりして、(今月はテレビ出演などもありましたから、それもチェックしたり)起きて出かけたら受講してライブで…と、四六時中、先生の声を聞いているような日々が続いています(笑)。
それにしても、これだけいろんな時と場所で菊地先生の話を聞いていると、同じ話を何度も聞くこともあるのですが、これが何度聞いても毎回面白いんだからさすがです。
マイブームがあっという間に過ぎ去ると興味を失ってしまう飽き性の自分ですが、こと菊地先生に関しては、どれだけ追いかけても、その幅広く多彩な活動のほんの一部にしか触れられないし、音楽の奥深さを教えていただける機会がある度に、さらに興味を惹かれる一方です。
四十路の手習いで気軽に始めたにしては、ずいぶん果てしない道に入り込んでしまったようです…。
聴き飽きない人々

聴き飽きない人々