「星野源、もっかマイブーム中。」

Stranger

Stranger


星野源という人が、文系女子から圧倒的に人気があることは、なんとなく知っていたが。
ナタリーのニュースで7月に武道館で単独公演をやるということを知って、「あ、そんなにまでの人気なんだ!」と驚いたものでした。
「歌も歌う役者の人」という先入観もあって、彼がやっている音楽をちゃんと聞いたことがなかったのだけど、新アルバムの「Stranger」があまりにも素晴らしいので、一気にハマってしまった。
「ばかのうた」「エピソード」を聞いた時は、静かな弾き語りの曲が多いなという印象で、確かに癒されるいい声してるけど、音楽的な面白さを見出せないでいた。
しかし今回のアルバムは、いきなりリズミックな「化物」でスタートして、3拍子と4拍子がクロスしてコードにジャズ感もある「ワークソング」に続き、シングルヒットしやすそうなキャッチーな「夢の外へ」がくるので、この3曲の流れでバッチリ掴まれた。
さらに、先日のNHK-FM「星野源のラディカルアワー」が、ユニコーン特集だというので聞いてみたら、喋りも面白いし、何より人柄の良さが伝わってくる温かみのある声が耳に心地よい。
音楽的にユニコーンに影響を強く受けているというのを踏まえて、あらためて全曲を繰り返し聞き直してみると、ピンときていなかったスローな曲の中に、確かになるほど奥田民生的なメロディが聞き取れるし、シンプルながらも実はリズムも工夫されているし、歌詞の面白さにも気付けるようになってきた。
…なんだ、すごいいいじゃない、星野源
興味がわいて色々調べてみたら、レーベルはカクバリズムだし、作詞作曲だけでなくセルフプロデュースも行なっている、立派なミュージシャンだということもわかった。
自分はテレビドラマをほとんど観ないので、役者としての星野源の活動をほとんど知らないのだけど、おかげで先に音楽の方にすんなり馴染めたのかもしれない。
雑誌Switchの最新号も買ってきて、インタビューなども読み、本人自体の魅力にも惹かれているところで、これから映画の主演作も控えているらしいし(園子温監督作にも出演!)、役者としても注目していきたい。
(文中敬称略)
ギャグ

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SWITCH Vol.31 No.6 ◆ 星野源、歩き続ける

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