「今季の展望。」


開幕直前のオープン戦、21日金曜の対日ハム戦と、23日日曜の対ロッテ戦を観戦してきました。
風が強くて時々寒いけど、天気が良く日差しが暖かい中での神宮のデーゲームは気分のいいものです。
2試合とも負けてしまいましたが、まだオープン戦だし…
と、悠長な事を言っている場合でもなくなってきました。
開幕までにいろいろ試してみるいい機会であるオープン戦とはいえ、ここまで13戦でたったの1勝。
昨年の最下位からの這い上がりを掲げているわりには、あまりに不甲斐ないと言わざるをえません。
これがシーズン入ったらガラッと戦い方が変わるとは思えないところが、一番問題です。
やはり宮本選手が引退して、チームの精神的支柱がなくなった影響が大きいのか、どうも覇気がないというか、選手に危機感が感じられないような気がします。

開幕投手が決まっているライアン小川投手が、21日に5失点したことはあまり気になりません。新人の西浦君のエラーによる2失点も含まれていますし。調子が上がらない時はそれなりの粘り強いピッチングをしてくれるだろうからです。これは石川投手にも同じことが言えます。
ていうか、この二人しか先発ローテーションで計算出来る投手がいません。
23日先発した新外国人のナーブソン投手は今のところいいピッチングをしているようなので、先発ローテの一角に入ってもらわなければいけませんが、年間を通して安定するかはまだわかりません。新人の秋吉投手も先発で起用するそうですが、まだ未知数ですし。
結局は「怪我人さえ戻ってくれば…。」という言い訳を、ファンは今年もし続けることになるでしょう。
由規投手と館山投手が戻ってくれば…。どうしてもそう期待してしまいます。しかし、きっちり治して万全の状態で戻って来て欲しいですから、無理はしてほしくありません。
逆に、ローテ入りを期待していたドラフト1位の杉浦投手の怪我が、予想以上に重傷だったことが、チームにとっても大きな痛手となりました。
毎年怪我人の多さに泣かされるスワローズですが、今年はもうこれ以上怪我人が出ないことを祈るばかりです。
とはいえ、打者に関しては、怪我で昨年離脱した雄平選手もミレッジ選手も戻ってきて、畠山選手も復調の兆しを見せ、バレンティンを3番に据えるベストの打順が組めています。
それでもチャンスは再三作るが、あと1本が出ない…という状態が続いています。
精神論で片付けるのは安易かもしれませんが、やはりここで絶対決める!という執念のようなものが、それぞれの選手に足りない気がします。
自分はゆるいスワローズが好きで、選手同士が仲良く和気藹々やっているチームのムードが好きなのですが、良くも悪くも人が良さそうでおとなしい選手が多いところが、プロの世界で結果を求めるとマイナスに働いているのかもしれません。ちょっと負けることに慣れてしまって、悔しさを忘れかけているとしたらやばいですね。
個人的には、お金をかけて他球団から選手を引っ張って来たり、フロントが介入して人事でゴタゴタしたり…そういう状況になっても、とにかく勝てばいい!とまでは思いません。
しかし、やっぱり負けが続くと、球場で怒声が飛び、酒飲んで八つ当たりするファンの姿も見ることが多くなり、気分よく観戦できません。
少なくとも、積極的なプレーをして、噛み合ってくればどんどん勝てるチームになるんじゃないか?と期待させてほしいです。
そういう意味において、どうしても許せないのは、相変わらずひとり相撲をとったあげく、ヤケを起こしてチームのムードをぶち壊しにする、悪い時のバーネットです。
この日も同点で任された9回表に、先頭打者にヒット打たれ、次の打者を打ち取ったと思ったら二塁がセーフになり、それでカッとなったのが、続く打者に死球を浴びせ、満塁で迎えた角中選手に、ノーストライクスリーボールからストライクを取りにいった球を見事に打たれてしまいました。
せめてオープン戦最終日は勝って気持ちよく締めたいという選手やファンの思いを台無しにする愚行でした。これでは今年も安心して後ろを任せられません。猛省してほしいです。
というわけで、ファンとしては心苦しいですが、今季の展望…正直暗いです。
最下位どころか、このままでは何敗するか、考えるとおそろしいぐらいです。
昨年もライアンがいなかったら…と考えるとゾッとしますが、そのライアンも2年目の今年はさすがに攻略されるでしょうし、たとえ最小失点でもそれを逆転してあげる打力もないかもしれません。
今年は昨年以上に神宮球場に足を運ぼうと思っています。でも、どうせまた負け試合を見ることになるのだろうな…と思うと、今から気が重くてなりません。
でも、選手だって、こんな弱気なファンに来てほしくないですよね。
…うん、もっとポジティブに考えていかなければ。
今年はリハビリと若手育成の年!
3年後に宮本監督を胴上げだ〜!(苦笑)