「サラ太郎、『テラスハウス』に入居?」

「粋な夜電波」第172回放送はフリースタイル。久しぶりに「ものんくる」の吉田沙良さんがゲストで登場。新作コントでも相変わらずのキュートな演技。
ニューアルバムの発売も決定し、すっかりリラックスして話すプロデューサーとヴォーカリスト
そのたわいもない会話からも、沙良さんの魅力が伝わってきます。
あの人気テレビ番組に沙良さんを出演させるつもりだった?
番組中のお二人の一部を文字起こししてみました。

南へ

南へ

菊地 はい、「菊地成孔の粋な夜電波」。ジャズミュージシャン、そして…タクシー移動が多いんですけど、タクシーに乗ると、最近会社によっては、例えば「日本交通の田中です。」って最初に言われた時に、「あ、そうですか。ビュロー菊地の菊地です。」って言い返すかどうか(笑)…に関して、今後どうするか悩んでいる、菊地成孔TBSラジオをキーステーションに全国にお送りしております。
本日は、最初に申し上げた通り、ゲストとしてこの番組に久しぶりに…番組的にはヘタしたら1年とか1年半とかぶりですよね。吉田沙良さんが来て下さっております。吉田さん、どうもこんばんは。
吉田 こんばんは。
菊地 お久しぶりでございます。
吉田 お久しぶりです。
菊地 あの…番組的にはずいぶんと久しぶりなんですけど、仕事的には…ひょっとしたら一番今一緒に仕事しているかもしれないですね。
吉田 えっ…ほんとですか。
菊地 はい。
吉田 うれしい。
菊地 一緒にバンドやってますしね。
吉田 そうですね。お世話になっております。
菊地 とんでもない。こっちが世話になっているんですよ、あれは。
吉田 いやいやいや(笑)。
菊地 あれはもう、沙良さんの歌唱力が無かった場合は、チケットの売り上げ3分の1ですから(笑)。
吉田 いやいやいや(笑)。
菊地 あの…ソロのね、ワタシがSIMI LABのOMS'BeatsだとかJUMAだとか、坪口、鈴木、ああいった連中と歌ったりラップしたりっていうのの、コーラスって言うよりも…サブのヴォーカルっていうかね、曲によってはフィーチャリングされて…。
吉田 カナリヤと呼んでいただいて。
菊地 カナリヤちゃん(笑)。昔はカナリヤちゃんっつってたんですけどね、はい。今はもう…だいたい来た人が、「菊地さん、どんな感じになんのかな?」って来て、「隣で歌っていた女の子の歌に感動しました!」って言って帰るっていう(笑)。
吉田 えーっ。ホントですかね。
菊地 ホントですよ。
吉田 や、やったー!…とか言って(笑)。
菊地 そんな…あれであり、そして一方、アルバムが完成したばかりですね。
吉田 はい。
菊地 ジャケットまで含めて。
吉田 イエー!
菊地 はい。発売は10月8日なので、約…今1ヶ月を切りました。
吉田 切りましたね。
菊地 Amazonにも、今は商品が…出てます。
吉田 出てますね。
菊地 ものんくる」…ワタシがやっております、SONYの中にある菊地成孔のレーベル「TABOO」より、「ものんくる」メジャー移籍第一作「南へ」
吉田 (拍手)
菊地 というアルバムが完成しました。
吉田 完成しました!
菊地 はい。で、今日は完成したばっかりだということで、まあ…発売直前にまた「ものんくる」のリーダーの角田くんという…二人で来ていただくことにしまして。
吉田 ありがとうございます。
菊地 今日はまず…ね、番組的には「サラ太郎」の…
吉田 (笑)。
菊地 伝説のコントですよね。
吉田 はい(笑)。
菊地 まあ、テレビみたいな…便利な機械だったら、「どうぞ!」って言って、パンッ!って、あの時の…「復讐の少年」っていう(笑)。
吉田 おお〜。
菊地 「このハゲクソじじい!」とか言うやつ(笑)。「嘴もヘッドフォンも黄色いガキめ!」っていう…
吉田 (笑)。
菊地 懐かしいですね、あれね。
吉田 あれは1年ぐらい前ですかね。
菊地 もっと前じゃないかなあ。
吉田 あ、そんな前?
菊地 いまだにあの時の…沙良さんが少年で、サラ太郎で口が悪いっていう、とにかくヒドい事ばっかり言うんだっていうコントを2〜3本やりましたよね。
吉田 いや、あれ以来、わりとライブに「サラ太郎のファンです!」って言って来て下さる方がいて…
菊地 (笑)。
吉田 いろんな…気持ちがします。
菊地 そうですね。今、キャラクター社会ですからね。
吉田 いや、ありがとうございます(笑)。
菊地 とんでもないです。それの名演でおなじみの吉田沙良さんですけどね。
吉田 はい。
菊地 で、今日はそんなにアルバムの話をガッツリするっていうんじゃなくて、また来月ということで…でも、もう予約出来ますからね。
吉田 そうですね。もう開始してます。ぜひ!ぜひ…
菊地 「ぜひ…」何ですか?
吉田 ぜひ…ぜひ…予約を。
菊地 予約をしてください(笑)。
吉田 予約を…
菊地 予約だけでいいんですか?
吉田 あ、予約を…キャンセルしないで…
菊地 (笑)。
吉田 予約をしてください。
菊地 そうですね、ズバリ!…一人何枚買って欲しいですか?
吉田 いや…1枚でいいです。
菊地 (笑)。やっぱりそんな…欲張らないですね。
吉田 いや、ちゃんと聞いていただける枚数…
菊地 そうですね。聞いていただける枚数、ね。
吉田 はい。
菊地 とにかく、今ワタシがいろいろこう…この歳になると、いろんなね、期待してる事とか失望する事とかってのも…
吉田 はい。
菊地 若い頃のように、ヴィヴィッドにガン!ガン!と来ないで、静かなものになっちゃうんですけど。
吉田 うーん。
菊地 今、一番…とにかくね、「何が残念だ?オマエは。」って言われれば、「テラスハウス」が終わってしまうことなんですよね。
吉田 (笑)。
菊地 それはどうしてかっていうと、ワタシの中に、沙良さんを…
吉田 それ…
菊地 プロデューサーとして、何て言うんですかね…
吉田 それですか…。
菊地 上げて行く構想を、プロデューサーは立てなきゃいけないじゃないですか。
吉田 そこ〜?
菊地 ホントは全然立てなくていいんですけど(笑)。
吉田 テラスハウス」に?
菊地 そうですよ。もう、絶対出てもらうつもりで…
吉田 (笑)。
菊地 ものんくる」のアルバムが出たら、沙良さん、もしくは角田くん、あるいは沙良さんと角田くんの両方に
吉田 (笑)。
菊地 というのは、今ね、もう「テラスハウス」は今月で終わっちゃうっていうんで、鞭が入っている状態なんですけど。
吉田 うんうん。
菊地 一人ね、SONYの…
吉田 ほう。
菊地 弊社ですよ(笑)。
吉田 はい、そうですね。お世話になっております。
菊地 弊社の宣伝部の人が出てるの。
吉田 あら!
菊地 うん。
吉田 お世話になっております。
菊地 「お世話になっております。」ですよね。
吉田 はい。
菊地 その人、もう…鞭が入ってるんで、先週、水着になりましたよ!
吉田 ええっ!?
菊地 「夏だから泳ぎに行くんだ、みんなで!」っつって。
吉田 すごいですね。
菊地 結構すごい。だから、ま…番組、ワタシ…続くと思ってましたから…
吉田 はい。
菊地 とにかく出てもらうつもりで(笑)。「ブッキングよろしく! 絶対、沙良さんを「テラスハウス」に突っ込むように!っていう。
吉田 いや、誰も喜ばないと思いますよ(笑)。「誰?」ってなりますよ。
菊地 そんなことないですよ。取り合いになりますよ、きっと。
吉田 「なんかE.T.みたいな人がいるんだよ…。」
菊地 (笑)。
吉田 E.T.みたいな顔の人がいるんだよ…。」って。
菊地 顔は全然E.T.じゃない(笑)。顔は違うんだけど、ちょっとこう…姿勢がね、猫背がね。沙良さんと言えば猫背ですからね。
吉田 お恥ずかしいですね(笑)。
菊地 いやいやいや…「テラスハウス」で、いろんな奴が…あれは夜中にワインとか飲むんですけど…
吉田 いや、それ、誰も…
菊地 「沙良ちゃーん。」とか言って、こう…なんか言い寄ったりするところを観たかったんですよ(笑)。
吉田 菊地さんが観たかったんですか?
菊地 いやいやいや、全国の「ものんくる」のファンがですよ。
吉田 いやいやいや(笑)。誰からも聞いた事ないですよ、それ。
菊地 そうですね。
吉田 …ちょっと出たかった(笑)。
菊地 ちょっと出たかったですか!(笑)。
吉田 ちょっ…ちょっとですけど。
菊地 出たかったですか。6人で住むんですよ、ひとつの部屋に。
吉田 面白そうですよね。ルームシェアでしたっけ?
菊地 ルームシェアとか、された事あります?
吉田 した事ないんですけど、そういうのはすごい…興味ある。
菊地 なるほど。
吉田 ありますね。合宿!的な。
菊地 中で恋愛したりするんですよ(笑)。
吉田 いやあ…いいですね、なんか。
菊地 ホントですか?
吉田 私、学内恋愛とかも、すごいずっと憧れてて。出来なかったんですけど。
菊地 出来なかったんですか?
吉田 そうですね。なんか、結局…
菊地 何て言うの?…音楽家にありがちな、音楽に打ち込み過ぎて、恋する暇が無かった派ですか?…
吉田 ていうか、音楽やってる男の人、ナヨナヨしてますよね。
菊地 (笑)。
吉田 あ、あ、あ…いや、違う。語弊が…語弊が…
菊地 だいじょぶですよ。語弊無いですよ。
吉田 えっと…高校時代なんでね。
菊地 沙良さんのね。
吉田 そう言うとあれだな。ん?…いや、まあ…みんな友達に見えちゃいますね。
菊地 あー。
吉田 だから、結局校内恋愛出来なくて、残念でした…というお話です。
菊地 ガツンとは来なかったんだ、と。
吉田 来なかったですね。
菊地 ほーう。…ナヨナヨしてて?
吉田 ナヨナヨしてて!
菊地 (笑)。
吉田 私、あの…だいじょぶですか?…こんな尺取って。
菊地 全然だいじょぶですよ。
吉田 高校3年生の時に、毎年学園祭でミュージカルやるんですけど…
菊地 えーっ!
吉田 男女共学なのに、私、男役の主役だったんですよ。
菊地 まあ、そうでしょうね。
吉田 さすが(笑)。…男役の主役で、1年に1回学校の雑誌が出て、なんか…「男の子の人気ランキング」とか「女性の人気ランキング」とか、3位まで出るんですね。
菊地 はいはい。
吉田 で、私…男性として3位に載りました
菊地 ヤバいですね。
吉田 (笑)。だから…女の子にはモテたのかな?…どうなんでしょう。そんな事ないかな。
菊地 ヨシダカラヅカ」じゃないですか(笑)。
吉田 そんなことはないんですけど(笑)。
菊地 まあ、でもありますよね。女子人気がすごい女子っていう。
吉田 はい、残念ながら(笑)。
菊地 なるほどね。じゃあ…あれですね、この番組で繰り広げているプロフェッショナルな演技力も、その時のミュージカルに培われた?
吉田 おーおーおー…いやいやいや。
菊地 ミュージカルってどんな事やってたんですか?…すごい興味あるんですけど。
吉田 いやいや、でも…高校3年生の時の1回だけなんで。で、その頃なんか「ハイスクール・ミュージカル」って流行ってて…
菊地 はい、分かりますよ。
吉田 あれ、やりました。
菊地 うおー。男の子で?
吉田 はい(笑)。なんか、バスケ部の部長…みたいな。で、歌も歌って…みたいな、そういう役柄でした。
菊地 「♪オレは〜…」とか言うんですか。
吉田 そうそう。バスケのボールを持って来て、こう…突きながら、踊りながら、歌う!みたいな。
菊地 沙良さん、バスケのボール突きながら踊れんの?
吉田 本番、突けなくて、コロコロコロ…って転がっていきましたけどね。
菊地 (笑)。
吉田 オヨヨヨ…って追っかけました(笑)。
菊地 なるほどねえ。この番組がきっかけで…とは言いませんけど…
吉田 はい。
菊地 ま…声優、あるいは一足飛びにね、テラスハウス」こそ無かったですけどね。
吉田 (笑)。
菊地 ほんと…ワタシの予定では、まず「テラスハウス」があって、そっからドカーン!っていう…予定だったんですけど。
吉田 (笑)。
菊地 テラスハウス」無くなった今ですね、「粋な夜電波」から行くしかないんですけど(笑)。
吉田 最高じゃないですか!
菊地 いやいや(笑)。
吉田 それでもう大満足です。
菊地 AMですけどね。まあ…それきっかけで声優、あるいは一足飛びにね…俳優。
吉田 はい。
菊地 俳優、場合によっては男役ね。
吉田 おお〜おおう。
菊地 ていうような、オファーが来た場合は、吉田さんは受けますか?
吉田 受けます!
菊地 おわ〜っ!
吉田 やりたいです。
菊地 やりたいですか。
吉田 自分がどれだけ下手かとか、もうそんなの知らない…で、自分自身だから。もう、ただやりたい…やりたいです。
菊地 ま、下手じゃないですけどね(笑)。
吉田 いやあ〜…もう。
菊地 やりたいですか。
吉田 やりたいですね。
菊地 へえ〜。あの…全然音楽無しですよ、ただ俳優さんだけ。
吉田 はい。
菊地 ああ〜。その現場行ってもストレスじゃないですか。
吉田 きっとストレスじゃないと思います。
菊地 あー、ホントですか。
吉田 なんか前ちょっとだけ、CMのナレーションをやらしてもらったり、あと…雑誌で…食べ歩きの雑誌?…で、モデルみたいな感じで、食べるモデルやったんです。
菊地 それは食べるが嬉しかったからでしょ?(笑)。
吉田 そうそう。食べるところを写真撮ってもらうってだけの撮影やって、もう…最高でしたね。
菊地 それ最高だった?
吉田 すっごい幸せでした。
菊地 なるほど。食べるの好きですもんね。
吉田 食べるの好きですね。
菊地 大食いキャラですよね。結構…キャラ的にはね。
吉田 そうみたいですね。
菊地 結構あれですよね、ワタシもそうですし、今回特にライブ…8月の。
吉田 はい。
菊地 …の時は減量がシンクロしてたじゃないですか。
吉田 そうです、はい。
菊地 その時、知ってました?…ウチのマネージャーもシンクロしてたってこと。
吉田 あー!そうなんですね。長沼さん?
菊地 そうそう。3人で体重落としてたんです、あの時。
吉田 おー、おうおう。
菊地 この…モーション・ブルーのライブに向けて。
吉田 モーション・ブルーに向けて、はい。
菊地 まあ…何て言うか…勝利か敗北かで言えば、完全な勝利ですよね。
吉田 (笑)。
菊地 全員落ちましたからね。
吉田 落ちましたね。
菊地 ワタシ、7キロ落としましたよ。
吉田 ええーっ! すごーい、ホントですか。
菊地 ホントですよ。その前のね、UAと一緒にcure jazzのライブだっつって、2000人来たのね。
吉田 はい。
菊地 その時に7キロ太ってて(笑)。大デブだったの。
吉田 はい(笑)。
菊地 それで、よーし!っつって、200人の前のために7キロ落として。
吉田 それ何をやって7キロ?…え、1ヶ月ぐらいですか?期間は。
菊地 2ヶ月ぐらいで。
吉田 うおー。
菊地 そいで、その後こないだ「TOKYO JAZZ」出たんですよ。5000人!
吉田 はい。
菊地 そこに向かってリバウンドしていきましたからね(笑)。
吉田 (笑)。
菊地 ものすごいコスパが悪いっていう…。
吉田 モーション・ブルーの時に一番いい感じ?
菊地 そう。300人の時に7キロ落としてて、その両脇の3000人って時には、また膨らんでいくっていうね。
吉田 (笑)。
菊地 それ、増量してんじゃないか?っていう。考え方によっちゃね。
吉田 そうですね。
菊地 あの時、吉田さん、もっとハードコアな方法取ってましたよね。
吉田 そうですね、なんか…断食してました。
菊地 ファスティングしてましたよね。
吉田 ファスティングしてました。酵素液と飲み物だけ飲んで、固形物は一切摂らない…みたいな。
菊地 あの時だって…ちょっと前にトラックダウンやった時に、なんかちょっと記念写真撮るじゃないですか。
吉田 はい(笑)。
菊地 あん時にね、「あ!…やっちゃった〜。」って思って。
吉田 (笑)。
菊地 沙良さんね、ボクもそうですけど、食べるとすぐ出る人と…
吉田 そうなんです。
菊地 食べても食べても平気な人といるじゃない。羨ましいですよね、食べても…
吉田 あれ、ホントにちょっとムカつきます
菊地 (笑)。
吉田 角田さんとかムカつくんですよね。
菊地 ああ〜。あの人全然太りそうにないもんね。
吉田 はい。
菊地 だから…一番いいのは食べても太らない人で、次にいいのは、別にそんな食べなくてもいい人ね。
吉田 うんうん、そうですね。
菊地 「別にオレそんな…いいよ、食事は…。」って人いるじゃないですか。
吉田 そうそうそう。
菊地 あれもムカつきますよね。
吉田 あれムカつきます!
菊地 絶対食べたいんだけど、食べると確実にきちゃう我々はどうしたらいいか?っていうと…
吉田 そうそう。
菊地 年間…数ヶ月スパンで悩まないといけないわけですよ。
吉田 そうなんですよ。
菊地 まあ…ただ、ウチら3人が痩せた分が、全部OMSに行ったっていうね。
吉田 (笑)。
菊地 OMSBが2倍ぐらいになって現れましたからね。
吉田 そうでした(笑)。
菊地 やっぱ因果は巡るっていうかね、感じですけどね(笑)。
吉田 いや、OMSは太ってなんぼですよね。
菊地 ホントですよね。
吉田 カッコいいから。
菊地 それもありますよね。デカいのが似合うってのが、3番目にイラッときますよね(笑)。


飛ぶものたち、這うものたち、歌うものたち

飛ぶものたち、這うものたち、歌うものたち

※文字起こしの「NAVERまとめ」あります。