「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」



IMAX 3Dで「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」を観てきた。
町山さんの解説も聞いて興味を持ってはいたが、アメコミ物がそこまで好きなわけじゃないからどうだろう?とも思っていた。しかし「タマフル」で宇多丸氏が映画評論コーナーを待てずに大絶賛していたので、どうやらこれは普通のヒーローものというよりは、「負け犬たちのONCE AGAIN映画」としての側面が強いのだろうと思われ、俄然期待も高まった。
監督が「スーパー!」のジェームズ・ガンを大抜擢したというのも「これは絶対観なければ!」と思う決め手になった。(個人的に「スーパー!」は2011年間ベスト1。)
町山さんが「サントラを事前に聞いておくといい。」とも言われていたので、Sony Music Unlimitedでサントラと同じ曲順のプレイリストを作成して、それを聞き込み予習もバッチリ。
かなり期待して観たのだったが…もう、何から何まで最高!
もうオープニングがカッコ良過ぎて、いきなりウルッときた。
キャラクターがみんないじらしい奴過ぎて、それぞれに感情移入できたので、大爆笑しながらも時々涙が出てきそうになってしまう。
アクションの見せ方も見事だし、クライマックスのバトルシーンも大迫力。
時々挿むオフビート的な笑いも外すことなく気が利いていた。この辺りはジェームズ・ガン監督の得意なところだと思う。
音楽の使いどころも最高。サントラの曲順とは違う順番で使われていたが、事前に聞いておいてよかった。70年代ヒット曲が流れる必然性がストーリー上もあるし、しかもそのほとんどが一発屋的なヒット曲だというところが、ガーディアンズのキャラ達にピッタリで泣かせる選曲だなあ。
強いて言えば、悪役のキャラが少し弱いような気がしたが、これは続編への引きとして、まだ敵の全貌を明らかにしていないことによるものだろう。

この作品の最もキャッチーなところは、見た目アライグマのロケットのキャラの愛らしさとその暴れっぷりのギャップだと思うが、その表情や動きや声がいちいち面白いし、行動が思い切り良過ぎて痛快。
ロケットばかり目立つかと思いきや、主人公のピーターの成長もしっかり描かれ、彼がリーダーとしてガーディアンズをまとめようとしていくところは感動的だ。
この主役に抜擢されたクリス・プラットという役者さんは、それまで日本では無名に近かったと思うが、これから大スターになるのは間違いないと思う。身体つきもカッコいいし、笑顔が魅力的で女性ファンも増えそうだ。
とにかくこの5人の活躍をいつまでも観ていたいと思えた。続編が今から楽しみでならない。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:最強 Mix Vol. 1(オリジナル・モーションピクチャー・サウンドトラック)

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:最強 Mix Vol. 1(オリジナル・モーションピクチャー・サウンドトラック)