「沙良さんの得意料理は。」

「粋な夜電波」第295回放送は、マンスリー・ガールフレンドの〈ものんくる吉田沙良さんを迎えて。
USオーバーグラウンドのヒット曲を沙良さんと一緒に聞いてみようという趣旨で、この番組としてはめずらしい選曲になりました。
番組冒頭のトークの一部を文字起こししてみました。

アンチ(初回生産限定価格盤)

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菊地 はい。居酒屋で「あれ〜?…あれ何だったっけ?…検索してみよう。」としても、スマホじゃないので「ただ思い出せないだけ」の菊地成孔です。
沙良 居酒屋で「あれ〜…あれ何だったけ?」って、そもそも思った事がない、吉田沙良です。
菊地 え〜…実際はどうなんでしょうか。
沙良 実際は…思ってばっかりです。
菊地 思ってばっかりですか。
沙良 はい(笑)。
菊地 居酒屋とか行くんですか?…吉田さんってアルコールはあまり召し上がらないですよね。
沙良 そうですね。弱いですけど、居酒屋は好きです。居酒屋メニューはすごい好きです。
菊地 ええ〜。居酒屋メニューってのはどういうのことですか。
沙良 あの…ちみちみ、ちまちま少量をみんなで食べるような…
菊地 ああ〜、梅水晶とかですか?(笑)
沙良 ああ、好きですね。
菊地 チャンジャとかですか。
沙良 そうですね。
菊地 うずらの卵を醤油に漬け込んだやつとか。
沙良 いいですね〜。しめ鯖とか。
菊地 しめ鯖とかね。なるほど。
沙良 そういうのが好きで、行きますね。
菊地 なるほど。それは何?…お茶飲んで食べてるんですか。
沙良 そうですね。なんか…シンガー友達と居酒屋に飲みに行く事もあるし、〈ものんくる〉のバンドのメンバーで打ち上げとか。
菊地 なるほど。居酒屋は好き、と。
沙良 好きです。
菊地 でも、そこで「あれ〜…あれ何だったっけ?」と思うんですか。
沙良 思いますね。てか、思ってばっかりです。物忘れが激しくて(笑)。
菊地 例えば、何を思うんですか。
沙良 何も出てこないんです。
菊地 (笑)。
沙良 思い出そうとした時に、人の名前とか場所の…地名とか、何にも出てこないんですよね。だから、そういうのは毎回「あれ何だったっけ?」って…
菊地 まだお若いですよね。
沙良 そうですね。なんか…すべてを忘れていくんですよね。
菊地 なんか含蓄がありますよね、なんかね(笑)。
沙良 早い…です、はい。
菊地 いちばん最近検索した事は何でしょうか。
沙良 お昼に…豆腐と重曹と水で、豚骨ラーメンが作れるよっていうのが流行ってると聞いて、それを作ったんですけど…
菊地 そんなうまい話があるんですか。
沙良 美味しいらしいんですよ。と思って、作ったんですけど…
菊地 はい。
沙良 あの…すごい不味くて。
菊地 (笑)。
沙良 鍋の中でぐつぐつと煮てる時点で、もう…すごく美味しくなくて。「ええっ!?」ってなって、慌てて…
菊地 はい。
沙良 「豆腐 重曹 ラーメン まずい なんでみたいな。
菊地 (笑)。
沙良 「どうして」みたいな。
菊地 「豆腐 重曹 ラーメン」…何だっけ?
沙良 「豆腐 重曹 ラーメン まずい」
菊地 「なんで 吉田沙良って入力…(笑)。
沙良 吉田沙良」を入れたら何も出てこない(笑)。
菊地 何も出てこない…なるほど(笑)。
沙良 で、それで検索して、何も出てこず終わりましたね。検索の方法がちょっとおかしいんですけど。
菊地 なるほどね。料理を…けっこうされますよね。
沙良 はい、好きです。
菊地 ご自分で、勝率はどれぐらいだと思いますか。
沙良 ああ〜。
菊地 料理って、50/50ぐらいの人と、負け越す人と…僕は、子供の頃に仕込まれたという特殊事情があるんですけど、必ず勝つので、勝率100なんですけど。
沙良 ほお〜。
菊地 吉田さんは、どれぐらいですか。
沙良 私は80%ぐらいだと思います。
菊地 80%ぐらい…じゃ、8割は美味しいわけね。
沙良 美味しい…と思います。
菊地 一番得意な料理はなんですか。
沙良 一番得意な料理かあ〜。
菊地 最近、一番得意なのは。
沙良 ハマってるのは…しらすと春菊の春巻」です。
菊地 ああ〜。美味しそうですね。
沙良 やっぱ、飲みメニューなんですかね。
菊地 飲みメニューですよね。どっちかっていうと。ご飯をがつがつ食べる物ではないですよね。
沙良 ああ、そっかそっか。そうですね。
菊地 うん。なるほどね。すごいな。
沙良 …が好きです。
菊地 なるほど。番組が盛り上がってきて1位とかになった場合は…
沙良 はい。
菊地 「吉田さんの手料理が食える!」っていう…
沙良 おっ!
菊地 実際は戸波さんが作ってるっていうね(笑)。
沙良 (笑)。
菊地 吉田さんだと思って…吉田さんが作った餃子だと思って食べたら、戸波さんとヤシマ君で作ってました…っていうね。
沙良 ああ〜。
菊地 みんなゲーゲー吐いちゃう…っていう(笑)。
沙良 バラしていいんですか?早速。
菊地 いやいや(笑)…そういう悪い考えが浮かんでしまうような感じですけどね、今夜は。…そうですね。もう最近全然…もう料理できないですね。
沙良 料理されないですか。
菊地 しないですね。「外食100%の男」として取材される事が多いですね。
沙良 ほお〜。
菊地 ま、でも自分のほうが…3つ星ぐらいまで…いちおう趣味なんで行くは行くんですけど。
沙良 はい。
菊地 高い確率で、「オレが作ったほうが美味い!」と思いながら食べてますね。
沙良 ふーん。じゃあ、一番の得意料理は何ですか?
菊地 ワタシですか?…鯛めしです。
沙良 鯛めし!…あ、前も聞いたかな?
菊地 前もこの話…出たかもしれない。
沙良 そうでした。
菊地 鯛めしと、白身の魚をね…ナンプラーに漬けた、東南アジアの刺身を作るのが得意ですね。
沙良 ふーん。食べてみたいです。
菊地 僕も吉田さんの料理食べてみたいですね。ちょっとドキドキするんですけど、食べてみたいですね(笑)。
沙良 ほんとですか(笑)。じゃ、こんど「しらすと春菊の春巻」を作ってきます。
菊地 スタジオに(笑)。
沙良 はい、スタジオに(笑)。
菊地 ヤバいな(笑)。プレゼントしたりしてね。封筒みたいなのに入れて、プレゼントしたりして。
沙良 ええっ!?
菊地 視聴者に(笑)。
沙良 はあ。
菊地 今日はですね、オープニングにもありましたけども。
沙良 はい。
菊地 吉田沙良さんは…これはぶっちゃけのところでほんとにいいと思うんですけども。
沙良 はい。
菊地 USオーバーグラウンド…の、もう1位とか獲る曲、タレントさん…を、ま…グラミー賞とかね。
沙良 はい。
菊地 …を、聞きますか?日常的に。
沙良 日常的には聞かないです。
菊地 なるほど。
沙良 それは2016年とか…今年とかの…最近の人で縛られているんでしょうか。
菊地 そうです、そうです。ここ最近。
沙良 ここ最近としたら…聞いてないと思います。
菊地 どのぐらいまでだったら聞いてましたか。
沙良 あの…中学生の頃とかは…
菊地 でも、沙良さんが中学生の頃って、そんなに昔じゃないですよね。
沙良 どうでしょう。もう…でも結構経ってる。「バックストリート・ボーイズ」とか…好きでした。
菊地 ああ〜。「バックストリート・ボーイズ」ねえ。
沙良 流行ってました。
菊地 中学校の時に流行ってたんだ。
沙良 中学校だったかな、小学校だったかな?
菊地 小学校でしょう。「バックストリート・ボーイズ」ってね。
沙良 ですね…多分。流行って、聞いてたりしましたね。あと…王道のマライア・キャリーとか、ホイットニー・ヒューストンとか。
菊地 はいはいはい。
沙良 そういうところは聞きましたけど。昔ですね。
菊地 昔ですよね。まあ…2世代前の…マライアなんかはまだね。最近「口パク疑惑」でね。
沙良 そうなんですか。
菊地 はい。じゃ、アリアナ・グランデのことなんか、まったく知らないですね?
沙良 アリアナ・グランデ…聞かないなあ〜。なんか、日本でも結構流行って、ショップとかでかかっているのを聞いて、「ああ…アリアナ・グランデ!」って思うぐらいです。
菊地 そうですか。そうですよね?…逆に言うと、ポップミュージックっていうぐらいだから、お金出さなくても街歩いてりゃ聞こえてくるのがポップミュージックですからね。
沙良 そうですね、はい。
菊地 自分で探してお金払って買って「ポップミュージック」っていうと、言葉的におかしいと思いますけど。やっぱアリアナ・グランデからは逃れられないですよね。どこにいてもかかっちゃうからね。
沙良 そうですね。
菊地 とはいえ、あらためて聞いてみましょう。
沙良 はい。
菊地 アリアナ・グランデが、一昨年から去年にかけて、なんつったらいいか…「おちびちゃん」っていうか、「ロリータ」って言ったら生々し過ぎますけど。「おちびちゃん」なのに結構大胆な格好したりとか…するっていうキャラだったじゃないですか。
沙良 はい。
菊地 それが一段大人になったの、ご存知ですか?
沙良 知らないです。
菊地 なるほど。
沙良 そういうキャラだった事も知らないです。
菊地 そうですか。実際子どもっぽいですからね。子どもヅラじゃないですか。ベイビーフェイスっていうか。
沙良 そうですね。小ちゃいですね。
菊地 小ちゃいですしね。それが、最新のアリアナ・グランデは、急激に…っていうか、一気に大人のセクシーに変わってしまったんですね。
沙良 はい。
菊地 そんな中から1曲。